キッチンハウスの突き板はイタリア生まれ!







藤岡工場でイタリアのブリアンザーモダン家具の工場が沢山集まっているエリア

老舗の突き板会社ーtabu社のアンドレア タリアブエ社長が一枚一枚、

キッチンハウスの工場にたどり着いた突き板をチェックしています。



今年夏に到着した突き板のオーク材の一部に不具合があり、藤岡工場から

タブ社にクレーイムをしたら、中国出張中、現地視察の為にやって来てくれました。









ベンゲ色の突き板のキッチンーキッチンハウスの突き板は全てこのタブ社の商品です



NOVA時代,私達も直接仕入れていましたが、日本国産と違うのは厚みが3倍位

厚いので,塗装をした後の突き板の色の深みが全く違って来ます。



今回の小さなキズも塗装のベテランに掛かると塗装をした後に大きくなり

その為に削ると今度は折角の厚みが無くなり、反る事に成るそうです。











両者今後このようなことが起こらない為に真剣に商品を検品しながら討議しています、


この微妙なキズを防ぐことがキッチンハウスの高級突き板のキッチンの宿命です、


結果今後は,薄いシートを張り、輸送中に起こるであろうキズを防ぐ事に成りました。










キッチンハウスはタブ社と30年以上のおつきあいですが、先代からこのアンドレア

社長に替わってキッチンハウスの工場を見学するのは初めてなので

時間の許す限り工場をご覧になりました。



すると、さすがブリアンザの出身ーメラミンの成型の所でも今の新しい技術を

ご存知で、アドバイスしてくれました、突き板に限らず家具造りには大変熱心なので

色々の工場を日々廻っておられるそうです。



東京駅から藤岡工場への道中も色々なデザインの話に花が咲き

突き板工場に生まれたことを本当に幸せに感じているそうです。



今の仕事に感謝して,誇りに思うことは何より美しい事だと思います!






理想的な奥様ーサラ クリスピー女史







最近とても親しくさせて頂いているサラ クリスピーさん


北イタリアの鉄鋼関係会社の経営者の奥様ですが、ご主人が今年1月に突然亡くなり

一層頻繁にお目に掛かるようになりました。



ミラノマルペンサ空港から直ぐ傍の高級住宅街にある御宅の主寝室、

20年位前に大きな農家を買い取り、改装していたら厚い壁の2重構造の中に

フレスコ画が出て来たようです、ゆっくり時間を掛けて壁を剥がしたらこの素晴らしい

フレスコ画が発見され、ご主人の意向で主寝室にされたようです。










日本にも私が大尊敬する素晴らしい奥様が何人かおられますが,イタリアでは

こんなに理想的な奥様はやはりサラが一番です! 全く違う人生を行きて来たので

一層良妻賢母型の女性に引かれるのかも知れませんが、こんな人生も女性には有るんだ!

と感じます、、、、、、、サラの素晴らしいポイントはまず’いつも笑顔でどんな環境でも

其の現実に向って前向きに幸せを探し求めている点です。



具体的に言うと、ご主人が今年1月に亡くなった話をしましたが、ご主人とも親しくさせて

頂いていたので、癌の宣告を受けて1年、とても時間を惜しんで色々旅行されて

ご一緒した折り、体が自由にならないのでご主人がとても神経質になり、サラさんだけに

むやみに当たって、辛い想いをさせておられました,,,,,,その時、どんな状況でも

ニコニコして、仏様のような笑顔で接しられていて,とても感動しました。











今回は亡くなって初めて3日間山歩きを一緒にしましたが、山頂に登り詰めた時、

一人で少し離れた所に行って、ご主人の骨をほんの少し山に降って、30分くらい一人で

(もしくはご主人と一緒に)山を見つめておられました。。。。。。。。



この写真は母屋の2階から中庭を見下ろした写真です、いつもパリにいるお嬢さんが

お友達を連れて遊びに来ていました、インテリアも飾り付けも全てご主人と二人で

選んだ物のようです。












ご主人が生きておられた時に,お邪魔して建築家はご主人が選択されて

古い農家の構造はそのまま、インテリアだけ改造されたことや、沢山並んだ

収納の硝子の入った枠を何色にするか?随分悩まれて、薄いグレー色にされた話

ソファーや椅子は北イタリアのブリアンザ地方で揃えられたことーダイニングの椅子は

ドリアデ社のエンゾー マリデザインの椅子、暖炉の前のオフィーシアルダイニングは

カッシーナのマリオ ベリーニデザインのキャブが使われています。




モダンデザインの家具も古い建築ととても良い相性です。

インテリア雑誌に出て来るようなシーンが一杯です。









外壁も白で統一されて窓枠の薄いブルーがとても美しいです。



季節の良い時にはこのファサードで、夕食の前のアプレティブが配られます、

人生の色々な場面をポジティブに美しく生きられているサラさん!

いつも華やかな笑顔にお目に掛かるのを楽しみにしています。












エルメス上下の映像








北欧家具のオリジナルに成った中国の椅子


伝統的な技術で製作されているオリジナル椅子が展示されています。




ビデオでは現地の製作現場での制作過程が映し出されています。

臨場感が高まり、座って見たくなる設えです。













雲南省の山岳地法に伝わるカシミアの素材の衣類



軽くて柔らかく肌にしっとり、着心地は抜群な様子です。




この古くから伝わる技術も熟練した女性がプレゼンテーションしていました。



中々直接見る事の出来ない伝統工芸を直接製作現場が見られて感激です。











白磁の器に巻き込まれた’金糸’のように見える細い竹細工



若竹を伐採して、皮を剥き,竹の素材を細かく裂いて素材を作り

熟練した技術者が細かく編み込んで作っていく様子です。









展示場の方では、中国から熟練工が細かな作業を見せていました。。。。。

竹と聴いただけで、ささくれそうで手を傷つけないか?心配ですが

全くそんなぎこちなさはなく愉しそうに,細い細い竹を編んでおられます。

時間がゆっくり流れていて、見ているだけで悠々とした自然を感じます。










市松模様の所がお茶室になっていますが、この市松模様ー実は中国茶の乾燥を固めた物

それ自身からも熟成した香りが漂って心が静かになるのを感じます。




中国の本来のお茶を頂きましたが、このようなお茶を一日中入れて

ゆっくり話をしたり,本を読んだり、趣味の手芸をしたり、、、、、、、

静かに過ごす時に日常的にお茶が用いられるそうです。。。。。。。。



悠々と時間が流れ,豊かな物に逢った喜びを感じます。










メゾンドオブジェの隈研吾氏エルメ上下の展示会







パリで開催されているメゾンドオブジェ



ミラノのサローネに追い付け追い越せの勢いで、国際家具展も同時開催

活気に満ちた展示会ですが、パリ市内も家具屋が集まるサンジェルマン大通りを中心に

あらゆる街角で色々なイベントが目白押しです。



その中でもひときわ光り輝いていたのが隈研吾氏設計による

エルメスの中国バージョンー上下と書いて’シャンシャ’と呼ぶブティック

上海を皮切りに、北京、パリと全ての店舗設計は隈研吾氏



パリ店のオープニングはメゾンドオブジェの時期に開催されました


上海、北京,パリと全ての店舗のコンセプトは似ている物の使われているマテリアルは


全て3ショップで異なる材質が使われています。










中国の伝統工芸を中国の若手デザイナーが選択し,現代風にアレンジした商品群


透き通るように薄い磁器の食器ー軽く指で叩くと、お寺の鐘のように音が響きます


説明しているのは上海常駐の上下に勤める為に生まれて来たような日本人スタッフ


物腰といい,商品への対応といい,本当に上下のムードにぴったり、


フランス語、広東語、英語が得意で、彼の説明にはうっとりしてしまいます。














昨日行われたエルメスのオーナー主催のオープニングセレモニーのテーブル



隈研吾氏の説明に寄るとこの上下の通りの迎えにあるエルメスのインテリショップの


上層階にゲストハウスがあり、其のダイニングルームにはエルメスお抱えのシェフがいて


お客様に寄ってメニューを調整しホストしているそうです。




其のシェフが昨日のオープニングパーティも仕切って調理されたそうです。。。。。。。



可憐な草花のテーブルセッティングがとても素敵でした。













上下のデザイナーの中心人物から上下のコンセプトを熱心に聞いているのが

長い友人ーマリーロージュゼット(ポピドーセンターで長らくデザイン部門の

チーフキュリエイターをしていたのですが、定年で辞めた後、建築家のイベントを

色々なギャラリーで手伝っています。)彼女もこの上下のコンセプト

あか抜けた素材選び、シンプルなデザイン、そつのない演出にびっくり!



西洋文化のデザインの極みにいたマリーローに取ってアジアのこのミニマリズムは

とても関心の高い出来事です。(余談ですが、彼女の特に力を入れていたデザイナー


シャーロットペリアンーフランスのコルビジェ事務所で家具のデザインを担当していた女性

ジャーロットペリアン女史も戦前に日本を訪問し、戦争が勃発、其のお陰で坂倉氏

剣持氏、渡邊力氏の影響を沢山受けていたので感慨深い出来事だったでしょう)














天井の高い展示場の最上階には隈研吾氏のお茶室が出来ていました。




とても興味深いマテリアル使いーこの色々な隈研吾氏の建築の材料は


将来、キッチンハウスの藤岡工場の一角に美術館として建設されて


展示される予定になっています!乞うご期待!






扉工場見学







世界的に規模の大きなメラミン工場ーファントーニ社


もう一つユニークな特徴が有ります、それは事務用オフィース家具を半世紀製作

机、ロッカー、引き出し等のは小物が全て45度トメで収まっている仕様です。


ファウンダーの家系ファントー二CEOがこの半世紀の45トメとの戦いを

静かな口調で話してくれました、ユニークな音響効果を調べる装置にも

45度の納めが効いています!












材木を運送する鉄道も有し、自社で火力発電もしているファントーニ社

パーティクルボード、MDF,メラミン家具材料だけでなく、この半世紀

事務用の家具を製作して、政府の建物、郵便局、大手の事務所に実績があるようです、

この家具部門だけで100億ユーロを超える売り上げだそうです。




箱が45度に収まっている所をTJMデザインの研究と、製作上の納めを含めて

熱心に見学しています。









間仕切りを収納で!というコンセプトで考えられた家具

ベッドルーム側には洋服ダンスに成る収納機能を持たせ,

もう一方の背板側にはテレビを掛けてTVボード、若しくは

もう一つ薄い収納を付けて本棚、食器棚に利用出来ます。



ファントーニは音響にも大変気を配り、事務所の壁に防音処理をしたり、

事務家具にもハニカムの防音幕を忍ばせて静かなオフィース環境を作る工夫をしています。










見ても見ても見飽きぬ扉製造工場の見学



どの工場も売り上げを上げている優良企業を訪問しましたが

説明を聞いていて感じた共通点は、人件費が安くない(東欧やアジアに比べて)

ウーディネ地方では、出来る限り90%に近い位のオートメンションを実現している

新しい材料,新規の機械導入に寄る独自の収め方 等々色々な工夫がなされています。

10年くらい前にプロジェクトでこのエリアの扉工場を訪問した時には聴かなかった

材料や、接着方法(ポリウレタン接着剤)メラミンに変わるかもしれないと思う位

塗装に近い仕上がりを実現したPPと呼ばれる素材ー日進月歩開発し続けている様子

が感じられてとても新鮮な発見!











キッチンハウス工場の責任者の能勢さんも機械に見入っています。


之から,この見学を経て色々な試行錯誤が行われまた新たな挑戦に向う


キッチンハウス、之からの変化をお楽しみに!













ウーディネ地方の扉工場






最大規模のパーティクルボード、BDF、ファントー二社をあとにしますが


振り返ると歓迎の意味で日本の国旗が掲げられていました。



一同、強行軍の疲れが一掃して元気がでました!



ウーディネ地方はヨーロッパのキッチン、家具扉メーカーが集中しています。











私はプロジェクトーすなわちマンションの収納家具をジェネコンに収めていた時に

同じ枚数の扉が重なり、日本で製作するより遥かに安かったのでこの地方から輸入

していました、何千社もあり、材質、仕上げ、形状は会社に寄って得意が異なります。




まずは高級塗装工場から見学です、創設者の息子が会社の概況の説明から始まります、

お爺さんが立ち上げた扉製作工場、父の代に大きな扉製造工場の資本を40%

入れている為に、この数年10%〜20%の売り上げの増加

斜陽するこのエリアでは勝ち組のようです。












オートメーション化された工場、粉塵は大きな天井からぶら下げられたパイプに


それでも、扉工場は細かな木の粉と塗装の薬品の臭いが漂っています。




オーストリアの国境に近く、色々な戦争の後、イタリア国に属しますが


働く人々の顔は,とてもまじめでまるでドイツ語圏にいるような気がします。











鏡面仕上げ有り、つや消し、錆色も新色で仲間入りです、、、、、、


ヨーロッパで大人気の框はあらゆる角度を持たせて品揃えされています。



退色、キズ等々,使うことに寄って起こる障害を防ぐ努力が施されています。


日に3〜4社色々な扉工場の見学が始まりました。










扉木口45度カットを専門する工場です。




大手の家具工場の小会社だそうですが、45度収めの扉を特徴とするだけあって

角のアールにも鋭い注意が施されています。



工場見学の道中も弊社デザイナーの強い要求と製造側の耐久性への懸念等がぶつかります

でもそれはとても大切なぶつかり合いだと思います、其の議論を経て、素晴らしい商品が

生み出て来ます,世界で一番発展したキッチン扉の製造エリアの見学は両者をだいぶ刺激

した様子です。。。。。。。未だ未だ旅は続きます。。。。。。




イタリア家具工場見学






北イタリアのウーディネ地方のラミネイト工場ーファントーニ社を見学



15年近く前、集合住宅の収納家具を販売していた頃訪れて

イタリアの家具業界の底力を感じましたが、今回も圧倒されました。



19世紀半ばクラシック家具製造メーカーとして誕生し,その後

第2次世界大戦の後の住宅建設のため、メラミン、チップボード、MDF

製造工場に変遷して行きます。











火力発電工場も併設していてどのような政治状況、国が変わろうとも

ファントーニ社の社員がこの事業を継続出来るようなシステムに成っているそうです。




最近エットレ ソットサス氏の自伝を読んででいて、彼はオーストリアとの国境

インスブルクの近くで生まれ、このウーディネに近い山の中で育ちますが

第2次世界大戦の時,兵士としてこの山岳地帯を徒歩やスキーで駆け回った

ストーリーが出て来て、確かに色々な国の争いに巻き込まれた地域だと

感じました。。。。。。。(話は余談になりましが)





TJMデザインの4代目、田島宗八専務を先頭に、キッチンハウス部門の製造責任者

キッチンのデザインをさせたら天才的な(もしかしたらキッチンをデザインすることを

目的に生まれて来たかな?と思わせる)寺田グランドデザイナー、若きエンジニア達が

この世界でも有数の規模の工場見学をしています。











木材を運ぶ鉄道も所有していて、丸太や廃材を粉塵にして,チップボードやMDF

メラミン材が生まれています、、、、、、それにしても国家的なスケールの工場

でも、ファントーニファミリーの所有です。



日本市場の代理人の石本さんが、TJMデザインの4代目が訪問すること

ファントーニCEOに伝えて頂いたので、この日は我々の遅い到着を

喜んでウェルカムして下さいました!



イタリアでも少なくなったオーナー企業ですが、やはりオーナーの顔が見える企業は

尊敬されています。










田島専務が、ファントーニ氏にTJMのTAJIMAツールの説明をしたら

すぐに,勿論世界的に有名なブランドで良く知っている!とのファントー二氏の笑顔に

皆とても嬉しくなりました。



限られた日程での出張で緊張が高まっていた皆ですが、其の一言に

励まされました。










ソットサス事務所のスタッフだった建築家のアルドチビッチがいつか

ウーディネの人はとても真面目でドイツ人気質、イタリアでも一番の働き者

と話していたのを思い出し納得しました。




世界でもデザインで知られるイタリアですが、其の産業を支える


素材作り、加工技術、真摯な真面目さに基盤が有るようです


一日約3社の見学をして廻った今回の旅の報告はも少し続きます。。。。。。