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2015.06.21 Sunday

刈水庵

キッチンハウス福岡店の4階ー新突き板シナモンのキッチンのディスプレイ

壁に掛かっている書はTJMデザイン田島庸助社長
のお姉様の直執の書です。

モダンなインテリアの中で唯一和の空間
ダイニングテーブルの上もちょっと和風の装い
艶消しのフラットなお皿を探していたら、
長崎県雲仙市小浜で、’刈水庵’と言うギャラリーを
営んでいる工業デザイナー城谷耕生さんの所で見つけました、
城谷耕生さんはイタリアで工業デザイナーとして活躍した後、
故郷の小浜にもどり、デザインをしながらイタリアと日本の工芸を繋いでいます、

イタリアのエンゾーマリの個展を長崎県立美術館で企画して、
コレクター永井敬二さんのコレクションを中心に展示され
東京のイタリア文化会館にも遠征しました。

以前もこのブログでご紹介しましたが、城谷さんのお父様の家具工場があり、
耕生さんがイタリアからもどって工業デザインを小浜でするスタジオを探していたら、
お父様が海岸の土地をご自分で埋めて土地を作られたとか。。。。。。
その後役所の方がいらして説明をしたら、若者が立ち去るこの小浜に
イタリアから帰って来てくれる!其れは大変有り難い事なので
この埋め立てた土地を役所に登記しておきます、、、、、とのことで、
海の前に城谷さんのスタジオが完成しました。

スタジオの中で左側が城谷耕生さん、真ん中が城谷さんの奥様で陶器を焼いておられます、

右側は、建築家矢田康順さんー磯崎新アトリエの番頭さんを長くやっておられて、
ザノッタの家具を輸入販売していた頃、ショールームが近くでよくお目にかかりました、
30年近くが経つと思いますが今回は小浜に椅子のコレクターの永井敬二さん達と
いろいろなクリエイターが一緒に遊びに来ました。

最近、日本家屋に伺うと以前以上にホッとして気が休まるのは年齢でしょうか?

美しい和風建築が廃屋に成っていて城谷さんのギャラリーがある
小浜の山間には沢山の家が放置されています、
染め物をするご夫妻が長崎から工房を作っておられたり、’刈水庵’の傍には
アーティストが集まって来ています。。。。。
こんなかけがえの無い自然の中で生まれた陶磁器は
キッチンハウスのショールームでいろいろなお客様の来訪をお待ちしています。