2010.09.23 Thursday
ポンピデューセンターのマリロー
ポンピデューセンターのデザイン部のキュリエーターで一番偉いポシションに就いていた
マリーロー ジュゼットのお宅です。
シャンジェルマン デュプレから歩いて5分のところにあってデザインの仕事をしてこられたので
やはり、名だたるデザイナーのコレクションばかり、、、、、
私が初めてマリーローに会ったのは、エットレ ソットサスのお誕生日を、ソットサスの
パトロンの大金持ちが南フランスのお宅で開いた時でした。
ソットサスにすべての彼のお宅をデザインさせて、大きな大きな船もソットサスのデザイン。
こう言うパトロンが未だヨーロッパには存在するので建築家は仕事に恵まれるのですね。。。。
でももう20年くらいの日が経つかも?知れません。。。。。
写真家のヘルムートヤーン やイタリアの現代画家のフランチェスコ クレメンテ等々
そうそうたる人々がいらしていて、、、、、その中でもマリーローはとても闊達な女性で、
すっかり惚れ込んでしまって、、、、、そのあと、日本にいらした時もいろんなところに
一緒に出掛けました。
直島がオープンしたばかりの時にどうしても訪ねたいと、レンタカーをして行ったり、
冬の日本海の’伊根’(漁村なのですが、ユニークなランドスケープで丹下健三さんが有名にした)
に船からみたいと、休業中の貸し船を無理をしてお願いしたり、、、、、、、
そのお陰で知らない日本を発見して喜んだりしました。
パリに来るといつも訪ねて、、、、、
でもいつもインテリアが少しずつ変化しています。
デザイナーや建築家の友人が多いので、いつも変化するのでしょう。
いつも変わらず有るのがエットレ ソットサスの作品!!
彼女もエットレの魅力の虜になった一人でしょう。
ポンピデューセンターでデザインのヘッドをしていたら、世界中のデザイナーに会うのでしょうが
その中でもエットレは、彼女の言葉で言えば ―哲学者。
2年前に90歳で亡くなった後も語り続けられるエットレの魅力!!
このミラーも亡くなる1年前にミラノの硝子屋さんが特にソットサスのデザインで発表していたのを思い出します。
90歳の方のデザインです。
力があって、じ~と見ていると何か楽しくなって来ます。
エットレは、人を幸せにするデザインの事を良く話していました。。。。
うちの小さな小屋も、会うたびに未だ真っすぐ建ってる?
ちょっと雨がいろんなところから降ってくるけどね、、、、、、、
と小声で話すと、’じゃ~その音がとても綺麗に聞こえる壷をプレゼントするよ!’
と真顔で話していたエットレ。
マリーローと会うといつもエットレの話して盛り上がります。