2021.04.06 Tuesday
桂離宮
ドイツのキッチンメーカー’ブルトハープ ’のカタログの冒頭に、
ブルトハープ のデザインチームは、ブルーノタウト氏がヨーロッパに
紹介した300年前に建立された桂離宮の簡素で気品ある美しさを
精神的なよ在りどころにしていると書いています。
何十年も前に訪問した折にも、この斬新な市松模様が印象に残って居ます。
右側の床にきってある炉は、茶懐石の折に、温かいものを温めておける様に
暖をとれるそうです。よく手入れされたお屋敷の隅々に、確かに
’レス イズ モア’ の精神を感じます。
襖や木扉の金具もモダンで、当時の職人のレベルの高さを感じます。
説明して下さる学芸員の人の説明によると、門や橋は、遠近法が
取られて居て、西欧の絵画に遠近法が取られる前に日本では
作庭や建物に用いられて居た様です。
最近は、宮内庁の拝観のシステムが変わり、郵便で六ヶ月前に受け付けるのは
同じですが、枠が空いていれば、当日並んで、順番を待つことも出来ます。
9時から1時間毎に、10名入場出来るので、もし当日キャンセルが出れば
入れる訳で、私も1時間くらい待つだけで入場出来ました。修学院離宮や
御所も同じ様に、並べば入場出来るので、次回の楽しみにしておきます。
この様な文化財を目にした折には、貧富の差も文化形成には、無くてはならない
要素に感じます。日本に生まれた幸せを感じ感謝致します。