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2019.03.21 Thursday

ル コルビジェ 絵画から建築へ~ピュリスムの時代展

 

 

 

 

 

 

第一次大戦の終結直後1918年末、ジャンヌレと画家アメデ オザンファン

’構築と総合’の芸術を唱えるピュリスムの運動を始めたル コルビジェ

(シャルル=エドアール ジャンヌレ)の絵画、建築、出版、インテリアデザイン

多岐にわたる約10年間の活動が上野 国立西洋美術館で開催されています。

 

まずは、’エスプリ ヌーボー’と言う雑誌の出版に始まり、やがて

キュービズムとの対峙では、パブロピカソやフェルナン レジエの

絵画からの影響、そうして、コルビジェ自身の絵画も展示されています。

 

以前、コルビジェの事務所で勉強されていた韓国の金重業さんから、

’コルさんはいつも午前中は絵を家で書いているんだ!それも沢山!’と

話されていたのを思い出します。

 

 

 

 

 

ピュリスムの活動も、オザンファンとの意見の食い違いで終焉を迎えますが、

コルビジェはその考えを元に、自然との対話を通した方向へと進化させて

有名なサボア邸の完成、そしてスタイン モンジイ邸の設計を経て、

重要な建築家への道を辿っていく様子が分かり易く展示されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コルビジェの所で勉強した坂倉準三氏、前川國男氏、吉阪隆正氏が

コルビジェの来日が叶わない中、実施設計、管理を受け持ち完成させたとか?

 

 

60年の歳月が流れたと思えないモダンさと随所に感じられる

ディテールに、とても豊かな気分になって帰って来ました。。。。。