2021.10.12 Tuesday
安藤忠雄が手掛けたパリ ブルスドコメルス
パリのメゾンドオブジェに行ったので、コロナで延期になっていた
ピノー財団の ’ブルスドコメルス’ に事前に予約をして行きました。
お天気が良くドームから壁画に光が射してとても美しいです。
https://jp.france.fr/ja/paris/list/pinault-collection-paris
実は安藤忠雄さんの建築物は、自己主張が強く、あまり感動した事がないですが、
この美術館には、安藤忠雄さんのそんな部分が少しも感じられず、
昔の素晴らしい歴史的建造物を如何にして、再表現するか?
一歩退いた感を感じました。
階段の改修もとても素晴らしいです。エレベーターはあるのですが
あまりに美しく、ゆっくり階段を感じながら移動しました。
カーペットと同じ張り布のソファー
コンクリートの冷たさを和らげていて優しさを感じます。
インテリアの何処まで安藤忠雄さんが監修されたか知りませんが、
行き届いた心配りです。
各所に散りばめられた案内看板もキッチリ分かり易く
グラフィックとしてもとても綺麗です。
私のミッションは、歴史的建造物に指定されているこの建物を直に介入することなく、
美術館に変貌させることでした。同心円の構成をとり、
新しいものと古いものとの間に活発な対話を成立させ、
現代アートのための生命力に満ちた空間をつくる。
過去・現在・未来の時間の糸をつなぎ、芸術とも対話する空間を作りたいと考えました
上記は、安藤忠雄さんのメッセージを引用したものです。