2010.05.26 Wednesday
ビツエンツアのアルドの民宿
キッチンハウスセレクションの小物のグラスを紹介しているビツエンツアからです。
このビラは、建築家アルドチビッチの住居兼アトリエです。
ミラノからは特急列車で2時間足らずでたどり着いて、とても落ち着いた街です。
どうしてこのビラをご紹介するかト申しますと、何と同じ敷地の建物を民宿=B&Bにしているんです。アルドの奥様がアメリカの方で、彼女の仕事を作るのが一番の目的と伺いましたが
借りる方はとても有り難い話です。
古いビラをアルドがモダンにインテリアしています。
アトリエは同じ敷地のレモン貯蔵庫だったところで、硝子の窓が5メートルくらいあって、
元々レモンが太陽を浴びるように設計されたものですが、今は建築家の図面の色彩を際立たせています。
シンプルで機能的なキッチン、‘ボッフィーじゃないけれどね!’と冗談。
南米の家族が近くにいてその息子が掃除や雑用をしていました。
でも、建築にとても興味を持っていて、アルドの仕事を尊敬している様子でした。
ふと、南フランスのコルビジェが通ったビストロの息子の事を思い出しました。
カップマルタンのコルビジェの休暇小屋’キャバノン’の近くで毎日コルビジェが通ったビストロ
’ひとで軒’の息子!!
いつもコルビジェの仕事を見ていて、大人になって建築家になり、、、、、、
それから、彼の全ての財産をフランス国家に寄付して、ファンデーションが出来、
コルビジェの死後40年経って、完成した’フェルミ二’教会。
最近私が一番感激した建物ですが、、、、、、、、、、いつかこのお話をします。
きっとその’ひとで軒’の息子のように、アルドの仕事をいつか手伝う事があるかも???
勿論とても、将来のなが~い話ですが、、、、
いつも夢見るアルドには、そんな存在があれば!と思ったりします。
この建物がB&Bです、客室が有り5部屋だけの贅沢な作りです。
インテリアもとても爽やかなで、お掃除が行き届いています。
お湯もふんだんに出て、途中でとまって風邪を引く心配もありません。
ビツエンツアは、建築家パラディオの作品で有名ですが、その中でも、劇場の舞台が素晴らしかったです。舞台自身が遠近法で設計されていて、演目に関わり無くとても複雑な舞台に出来るように設計されています。
パラディオもきっと政治的にも有能な人だったでしょうか?
街の重要な建物は全て彼の作品でした。
ビツエンツアの有るあたりは、’ベネト’地区で、特に勤勉で良く働く人が多いので有名らしいです。北イタリアの人たちが南の人たちを食べさせていると聞いた事がありますが、その代表でしょう。
泊まった次の日は、アルドがトレビーソにある建築大学の授業が有るのでついて行きました。
水の都―トレビーソは静かでとてもアカデミックな街。
大学が多いので学生が多く、彼らの為のバールが素晴らしいです。
美味しいワインがいろんな種類グラスで飲めて、
小さなカナッペもとても安くオーダー出来ます。
若い人が多いので活気があり、楽しい雰囲気です。
北イタリアに旅をされたら是非御訪ねくださいませ。
Villa Pasini Bed & Breakfast
www.villapasini.com
(ツーリストインフォーメション優子より)