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2011.03.02 Wednesday

待ちわびる春


 
 
 
 
今年は2月の初め頃とても暖かくなって、もうすぐ春!
 
 
 
と、いつもの楽天主義者になったのですが、そのあと雪が降ったり、みぞれになったり、、、、、
 
 
 
冬をいと嫌う者にとってはとても長く感じる2月でした。
 
 
 
何とか春を見つけに、伊豆下田にやって来ました。
 
 
 
母の建築金物の会社を手伝っている時、吉村順三さん設計のジャパントータル倶楽部が出来て
 
 
 
今からもう30年くらい前ですが、、、、
 
 
 
その当時の金物を納入したのを機会にメンバーになりました。
 
 
 
バブル前とバブル、バブル崩壊の日本経済を見つめつつ、何とか改修工事をしながら、
 
 
 
2011年の今も沢山の人達に愛されている施設です。
 
 
 
海の透明度は本州では、指折りとのことで、いつもエメラルドブルーです。
 
 
 
 

 
 
 
 
休みの日は朝早くからサーフィンの波を待つ若者で一杯です。
 
 
 
真冬でも、ウェットスーツに身を包んだ若い男女が波に漂っています。
 
 
 
何か見ているだけでのんびりして来ます。。。。。
 
 
 
でも下田港にはいろんな物語があり、、、、、そのひとつ
 
 
 
初代駐日アメリカ合衆国弁理公使、タウンゼント、ハリスと
 
強制的に仕えさされた美貌の芸子、お吉!
 
 
 
徳川幕府の崩壊寸前の激動の時代に翻弄されたあまりにも無惨で悲しい物語。
 
 
 
歴史の波に飲まれて男達に利用されつくしたお吉、
 
 
 
‘唐人お吉物語’には’匂うが如き美しさ’と称されています。。。。。
 
 
 
 
失意の中にも献身的に仕えた健気で計り知れなく美しい女性。
 
 
 
お吉はどんな気持ちでこの美しい海を見つめていたのでしょうか?
 
 
 
そこに影薄く立ちすくんでいるようです、、、、、、
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
近くの梅園に行ったら、姉があの梅を見て!
 
 
 
一つの木に、白と紅色の梅が一緒に咲いてるでしょう~
 
 
 
‘輪違い’という種類なのよ!
 
 
 
私はふと京都のおいらんの宿’輪違い屋’を思い出しました、真っ黒な木の床が、
 
 
400年の歴史を物語っていてとても印象的な今も数少なく残る花魁宿場。
 
 
 
‘輪違い’の梅ときっと何か関係があるのでしょう、、、、、、?
 
 
 
すっかりのんびりとそんな昔の花魁宿場の様子を想像しながら、、、、、
 
 
未だ遠い春の訪れを待っています!