2014.02.12 Wednesday
サラの御宅の追悼ディナー
去年一月に亡くなったシルバーノ クリスピー氏のご自宅
一周忌が行われました、親しい遊び仲間だけの会です。
奥様は大の料理好き、テーブルセッティングも完璧です、白いランチョンマット
花瓶カバーも蝉の羽で出来たような繊細なもの、白い薔薇が少し
センチメンタルをそそります。。。。。。。
改造を始めたら建築の方が見つけたフレスコ画!
シルバーノ氏がご健在の時に、嬉しそうにこの素晴らしいフレスコ画を見て
暮らせるのを自慢されていた顔を思い出します。
300年くらい前に出来た建物のようで、何度も改造していた跡が残っていましたが、
流石イタリアの職人、壁の厚さに気が付いて、何かを隠す為にフレスコ画のある壁
にもう一つ壁を塗り籠んだ跡があり、それを丁寧に掘削したそうです。。。。。
改造する時に、なるべくオリジナルの建物を大切に、インテリアに使う色だけを
ウオームグレイにする事をシルバーノさんが決めた、でも塗装の色を調合する時に
立ち会って、微妙な色合いを出すのにとても苦労した話を聴きました。
真っ白い壁に木の窓枠、入り口の扉枠、造り付けの書棚のフレイムは全て
同じウオームグレイです。まるでメゾンドオブジェの家具屋さんのブースのような
落ち着いた洗練された室内です。居間はここが家族のリビングで、入り口に
真っ赤なソファのセットが置いてある客間が有ります。
入り口も暖かさとセンスの良さが映えてとても素敵です。
地下にはワインセラーがあり、ピエモンテのワインが所狭しと貯蔵されています。
几帳面なご主人が生前、作っておられたワインリストの中から,今日飲むワインを
選択してからの夕食です。
未だ涙の乾きいらない奥様ーサラの事を考量して誰もシルバーノ氏の話を避けています、
美味しい物と楽しい時がアットいう間に過ぎようとしています。。。。。
でもきっとシルバーノさんは白い薔薇の陰から皆の笑顔を一緒になって
楽しんでおられる事と思います。本当に素晴らしい一周忌の思い出です。