2024.03.30 Saturday
岡本太郎の軌跡~代々木国立競技場から
先日来、来日しているミラノ トリエンナーレ美術館ディレクターの
マルコ氏、東京の建築を見たいと言うことで、私の友人久保田章敬さんが
1箇所選んだのが、丹下健三氏設計の代々木国立競技場です。
建築的にも大変感動したようですが、丹下健三氏が選んだ
現代画家ー岡本太郎氏、マルコ氏は、その独特な表現力、
日本人離れした自由さに感激し、何処でたくさんの作品が見られるか?
聞かれたので、南青山の岡本太郎記念館を紹介しました。
https://note.com/hakubutsu/n/n7b28be5184ee
打ち合わせの合間に時間が出来たので、一緒に訪問しました。
大阪万博の太陽の塔以来、かなり爆発の芸術家との認識はありましたが、
小さな彼のアトリエのスペースいっぱいに作品が並んでいて
すごい迫力です!https://taro-okamoto.or.jp/access
岡本太郎と聞くと、本人よりも強烈な印象が残るのは
母である、岡本かの子女史、詩人、小説家ですが、その個人生活は
婦人画報にも当時報道され、羨望も含めて多くの話題を呼びました。
https://www.fujingaho.jp/culture/g34529000/fujingaho115-culture-201031/?slide=3
ここは岡本太郎が実際使っていたアトリエで、今にも岡本太郎氏が
出てきて大きな目を見開いて、話し始めそうな雰囲気です。
窓が大きくとても明るく素晴らしい作業場です。
世界のアーティストを見て来た、マルコ氏が引き込まれて止まない
岡本太郎氏、そのスタジオの跡地に伺うと、不思議にテーマとなった
奇想天外な造形が自然に馴染みます。。。。。小さな庭園には、
岡本太郎氏が好んだと言う、南国の植物が手入れされて植えられています。
玄関を出て、外の空気を吸って始めて、ここが港区南青山であると
分かりました、瞬間異次元の空間を彷徨った感じです。
若いカップルが、そして子供連れのお母さんが、たくさんの人が
訪問していて印象的です。有名な美術展でなくても、小さな美術館に
多くの来場者を見かけます。問題意識を持った若者が多いのでしょう
表面的には悲観的に見える日本の将来も本当は、潜在的に良い方向に
向かっているのかも?と希望的になる瞬間です!