2014.12.15 Monday
村野藤吾氏設計の桂水園
晩秋の京都、いつも訪れたくなるのが村野藤吾氏設計の桂水園
都ホテルがアメリカのシェラトン、ウェスティングループのオペレーションに変わっても
正しく残された日本庭園と和室
桂離宮を思わせる気品に満ちた佇まいに日本人に生まれた事を誇りに思う瞬間です。
日本の木の建物は美しく経年変化するもので、古びた感じよりも
その年の取り方がとても控えめで優しいのです。
まるで旅人を癒してくれているかのようです。。。。。。
日本間は通気性が良すぎて冬の寒さが堪えると感じた事がありましたが
久しぶりに訪ねる和室は、肌寒さも反って新鮮です。
今年の紅葉は例年より早く綺麗な赤が出て、すぐ強い風が吹いて散ってしまったとか
それでも周辺をぶらぶら歩いているとかすかに残った残り香のようにたたずんでいます
1933年に造園家ー小川治兵衛氏により設計された葵殿庭園
三段階に成った15メートルの滝は、その静かな音でとても心が癒されて
じ~と見つめていたい衝動に駆られます。
三条京阪の駅からは、いつも知恩院の不思議な人を拒絶するかのような階段を見つめて
立派な樹木の逞しさに見惚れて歩きます。12世紀に法然上人により建立されたとの立て札
千年の歴史が刻まれた知恩院は、全ての歴史を静かに見届けているかのようです。
知恩院から八坂神社を抜ければすぐ祇園
風情は変わりましたが、まだまだ日本の文化を受け継ぐ祇園
裏のしもた屋の軒先を眺めながら、日本人が全て着物姿でこの街を歩いていた頃は
さぞ美しかったでしょう、、、、、、、と30年以上前に初めて京都を案内した時の
イタリアの建築家ーアントニオ チッテリオ氏の言葉を思い出します。
ソットサス事務所の当時の番頭さん-マルコザニーニ氏、今も親しいクリストフ氏
倉又史郎の事務所にいく事に成るミケーレ バーロ氏とアントニオ チッテリオは
日本に来ます、ソットサスを通じてミラノでマルコに逢っていた私は、すぐ案内役を
仰せつかりました。。。。。。。三十三間堂を食事をする時間も惜しんで
スケッチしていたアントニオ チッテリオ氏、イタリアを代表する建築家に!
初めて見た日本の風景はとても印象的だったようです。