2018.10.17 Wednesday
カルロ カーラ展覧会ーパッラゾ レアーレ
未来派(フトウリズモ)の画家として、最近益々注目を浴びている
カルロ カーラの個展が、パラッツォレアレの美術館で開催
素晴らしい会場構成と、変遷していく絵画の方向性を
ゆっくり鑑賞しました。
一番気になった’浜辺の一本の木’
ジョージキリコとの出逢いが、形而上絵画へと発展し
静寂と心理的な動きに、深く引き込まれる絵です。
決して裕福では無かった幼少時代から、叔父の援助でブレラ美術大学
での専門的な勉強の時期、ロンドンでターナーの絵に感激し、
キリコとの出逢いと決別等々、白黒写真が美しくカーラの人生を表現。
未来派への移行と、その時代の持つ、ファシズムへの反抗、
ムッソーリの未来派絵画を政治運動に利用していく事への
カーラの反発が、細かく説明されて居ました。。。。。。。
13世紀からミラノを統治した王により改築を重ねていく
パラッゾレアーレ、政治不安を他所に、ミラノは観光都市として
華やかに開花しています。。。。。。。