2021.07.12 Monday
TAKTの展示会
3年前ミラノサローネでのTAKTの展示に感激して、活動をフォローしています。
今回は原宿のギャラリーで、和歌山のカネマサという繊維会社の
新素材と新しい繊維の表現に、とても心動かされました。
ユニークな展示、1983年にドイツで生まれた大野友資さんの
建築やインテリアに使用できる ’ニット化粧板’ 木目を強調する
’疼くり’という加工を施した板+46ゲージのダブルフェイス組織
というキメ細かいハイゲージニットを合わせることで、生地の網目が
木目に自然に追従し、繊細な模様が浮かび上がる仕組みです。
表情豊かなテクスチャーのバリエーションを生かし、インテリアや
家具の建材として展開する可能性を図っています。
日本とフィンランドで活躍するテキスタイルデザイナー
YURI HIMURO さんの人と布との関わりを通して、
日々に驚きや楽しさをもたらし、豊かにしてくれる事をテーマとして
’強撚糸’と呼ばれる、ある一方向に強く捻った綿の糸を用いて
天然繊維だけでどこまで立体的な表現が可能か?
新しい展開が楽しみです!
吉原聰を代表に東京ベースに活躍するTAKT PROJECT
しなやかなニット生地がぎりぎりのバランスで自立する作品
熱をかけると収縮する’熱融着糸’ を編み上げ、熱によって硬化する
特殊な生地の開発よって生まれた作品。
外側に広がろうとする布の振る舞いとそれを支える構造が
釣り合うその姿は、開花間際の蕾の生命力と、外界との均衡状態と
のリンクを表現しています。今まさに花開こうとするツボミの様に
柔らかくも強い存在感をまとう作品で、只々、美しい!
と感じました~。。。。。ファッション界でも新素材の開発が
注目を集める昨今、日本の若いデザイナーの活躍が楽しみです。