2012.05.20 Sunday
上海ショールームのオープン
上海ショールームのキッチンの状況をご説明します。
隈研吾さんにデザインを依頼してその後打ち合わせをさせて頂いているとき、
隈研吾さんが中国プロジェクトをデザインされる時に注意されているポイント
伺いました、そのときの回答が、’中国は足し算の文化で決して引き算ではない’
とのこと! ‘レス イズ モア’をモットウに思っていましたが、驚きです。
ショールーム用の家具を色々見に行きましたが
家具の殆どは装飾過剰というか、確かにプラス+プラス!
日本家屋には上手に使われていた金 銀も,日常の装飾に見つけられます。
このキッチンの金の塗装もキッチンハウスのお家芸―中国のデザイナーも関心
を持って見て頂いています。
突き板一枚のテーブル
少し日本的なエッセンスが含まれているので、食器はキッチンハウスオーナーの
田島家の代々伝わる日本の食器を御借りしてディスプレーさせて頂いています。
隈研吾さんの作品の中でも際立って美しいのでは?
今までのいろんなプロジェクトのディテールが反映されています。
このショールームの廻りには、イギリスのコンランショップや
イタリアのキッチンメーカー、アルテミデ の照明等、
インテリアショップが並んでいます!
裏のショッピングセンターには,無印、ユニクロの基幹店があり、
カルフールなどのヨーロッパのスーパーマーケットも控えています。
最初3年前にショールームの予定地を見学に来た時には未だ閑散としていましたが
この3年で近郊のショップが出来上がり一大インテリアショップ街になっています。
周辺には高層のマンションが建ち並び、東京で言えば青山の雰囲気でしょうか?
サボーナというメタル塗装のキッチンにステンレス天板
ハードにお料理好きなファミリー用でしょうか?
右の格子の塗装は,桂離宮の日本間のふすまのイメージです。。。。
食を何より大切にする中国人はキッチンも家の中の大切な要素。
平均的な家の面積が広い中国の住宅事情では未だ未だクローズドキッチンですが、
それにしても広いスペースが取られています。
展示会でおなじみの光るキッチン!
倉又史朗さんの作品を多く手がけてこられた三保谷硝子の作品です。
日本では白い硝子を使用していますが中国は隈研吾さんのアドバイスで赤!
夜、ダウンライトが消えても2、3時間、竹越に見える赤いキッチンは光を
放っています! これからの発展が大変楽しみな上海ショールームより。