2014.02.11 Tuesday
アンドレアブランジー氏の個展ーミラノ
エットレソットサスが88歳の時、ミラノのポンタッチョの画廊で
アンドレア ブランジ氏と一緒に個展を開きました、ブランジ氏はいつもの
ポエティックな作品を発表されましたが、エットレソットサス氏は
今までとは全く違った作風の‘カチン’というアフリカの厄よけのお守りを
イメージした作品を発表しました。翌年亡くなるので予感されたのでしょうか?
力強い作品ですがとても寂しそうでした。。。。。。
親友ークリストフ ラドル氏が夕方電話があり、アンドレブランジーの個展があるけど
行く?そのあとドリンクしようか? ミラノはとても狭いので、そんなお誘いにも直ぐ
歩いて辿り着けます。ポストモダンの建築で日本でも有名な建築家ーアンドレア ブランジ氏
いつも静かでささやくように話されています。
奥様のニコレッタ女史も色々と活躍されていて、3,4年前はトリエンナーレで
表に出てこない女性の活動ー山麓に籠って土地を守り、手芸をする事で女性達の
サークルが出来て、おしゃべりをしながら複雑な刺繍を仕上げて行く様子や
アフリカの染料から作っての染め物、詩を一人で一鍼、一鍼,縫いくるめた布
アートに成った素敵な仕事を紹介されていました。。。。。。。
とても親日家で、ご自分も大きな額に日本の詩を刺繍されて造られていました!
横に置いてある扇風機が風邪を運んで,この人形は微妙に動き始めます。
この静かな建築家の奥に秘めた夢! いつも其の状況をつぶさに見つめているのが
インテル二誌のジルダ ボヤルディー女史だそうです。ジルダ女史は今でこそ、
ミラノ名誉市民賞を受けられた大エリートですが、初めは建築やデザイン出身では
なかったそうで、40年前はいつもソットサスやブランジ氏の事務所に入り浸り
彼らの奥に秘める夢を静かにヒヤリングされていたようです。。。。。。ミラノ
サローネの立役者ですが、彼女の廻りには沢山の素晴らいアートティストが日常として
存在しているのが実感する展覧会です。
工業デザイナーのステファーノ ジョバノー二氏ー日本ではアレッシーの小物の
デザイナーとして有名ですが、ミラノでは色々なものをデザインされていて
空港でも大きなジョバノー二氏のポスターを見ました、アーティストが好む
小さな旅行トローリーの会社のコマーシャルでした!
左側が、このギャラリーのオーナー ジョアンノーネさん、初めてソットサス事務所の
番頭だったマルコザニーニ氏と来日されたのは侑に30年を超えています、
そのころ乃木坂に事務所があり,其の小さな日本間に彼女が一週間滞在した事を
今も覚えていて下さって話してくれます、最近長いおつきあいのボーイフレンドと
正式に結婚されました。。。。。。。右はグラツイア女史ー近くでアンティック家具店を
経営されています,今も美しいですが30年前は絶世の美女で趣味が良く、夕食に
御宅に伺うのを楽しみにしていました。。。。。。。。。
少し曲がった角と言った所でいつもエネルギッシュな活動の有るミラノ!
魅了されて30年が経とうとしています。