2014.09.23 Tuesday
2014-9-メゾンドオブジェの情況II
サローネやメゾンドオブジェの展覧会で知らなかった若いデザイン集団に出会う事があります
5、6年前のNENDOもやはり、日本での活動は知りませんでしたが、ミラノサローネ時
トルトーナ地区での華奢な硝子の家具が印象的でした、2、3年して日本でもメディアに
取り上げられて今や欧米の注目の的! 今年は30数社からのデザイン依頼だったそうです。
KAPPESも初めてミラノサローネに登場して今年はパリのメゾンドオブジェに展示
原研哉氏が撥ねる水の’つくばい’をミラノサローネで日本繊維協会の展示時に発表されて
いましたが、KAPPESの水の撥ね方もそれを思い出します。
それにしても、若いデザイナー達が発表の場を持ち、クライアントと繋がって行くのは
とても素晴らしい現象だと思います。その点ではサローネにしてもメゾンドオブジェにしても
世界中から展示者。バイヤー、企業家達が同時に集うミーティングポイントの役割は大きい
と思います。。。。。。
今回は日本からの展示を中心にご紹介しますが、九州有田の陶器が出場
永い歴史を謳いながら、モダンな会場構成でとても目を引きました。
前回も記載しましたが、JETROとか、政府機関に乗っかって展示する企業よりも
独自で出品してくるメーカーの方が展示会に対する姿勢が真摯な気がします。
というより、労力も倍掛かる替わりに,効果も倍以上かも知れません。
天井からぶら下げられて大きな天幕からは有田地方の伝統的な風景が映し出されて
昔ながらの手法が紹介されています。また各陶器も工夫された高台に照明をして
とても大切に扱われている気がします。やはり展示会は物の持つ力+インスタレーション
見せ方で随分価値が変わるのがわかります。展示方法だけを見に行ってもとても興味深い
イベントです。お国柄が出たり,デザイナーの個性が発揮出来たりと違いをみるのも
とても楽しいです。
パビリオン8 タイ、ベトナム、韓国から沢山のコンテンポラリーグッズが並びます。
最近の東南アジアの若いデザイナー達の躍進ぶりには目を見張るばかりです!
ここもとてもユニークな小さなブースで覗き込んでいたら、コレクターの永井敬二さんの
後ろ姿、声を掛けると’元岩田の御曹司’ NAKAMUTA YOUICHIさん
今はシンガポールに拠点を置いて、アジアの小物を製造して販売しておられます
’industry+' という社名で、息子さんが一緒に会社を立ち上げておられる様子です。
とても繊細な蓮の葉を閉じ込めたアクリの小さなサイドテーブル、
紙で作られその上にベトナムの漆を塗った食器も展示されています。
日本人の感性を研ぎすまし、アジアでの活動をされている中牟田氏!
デザイン活動を続けておられるのがとても嬉しい出会いでした。。。。。
10月20,21日のキッチンハウスの福岡店のオープニングにお誘いしたら
たまたま帰っておられるのでお越しいただける様子です。
皆様も是非,お時間を作っていらして下さいませ!
素晴らしい発見がお待ちしております。。。。。。。