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2015.07.23 Thursday

建築家フランクゲイリー展


 
 
隈研吾さんの本を読んでいたら、建築家フランク ゲイリーが
 
 
最近の建築界の風を変えた!と言う文章があり今年初めパリ
 
 
ポピドーセンターで見た衝撃的なフランク ゲイリー展を思い出しました。
 
 
元ポンピーセンターのキュリエイター マリー ロー女史が‘
 
 
’何も他にしなくて良いからフランク ゲイリー展を見て来て!’
 
 
そのアドバイスですぐに飛んで行きました。
 
 
上の写真は、1978年に設計した自邸、サンタモニカの安価な自邸
 
 
この作品が世界のフランク ゲイリーの出発点。
 
 
 
 
 

 
 
 
1929年トロントのポーランド系ユダヤ人の家庭にフランク オーウエン ゴールドバークとして
 
生まれ、家族と一緒にカリフォルニアに移動して、建築学士号を取得、当時の反ユダヤ主義の
 
影響を避ける為に姓を現在のゲイリーと改めるーとありますが、かなりの屈折がこの時期から
 
あった事が想像出来ます。
 
 
建築家のノーベル賞のようなプリツカー賞を受賞するようになるまでいろいろな戦いがあったの
 
でしょう、、、、、、あまりフランク ゲイリーに対する好意的な印象も無いまま
 
ポンピドーセンターの展示会場に入ったのですが、模型もスケッチもショッキングで
 
夢中で3時間あまり過ごしたのを思い出します。
 
 
 

 
 
 
 

 
 
模型を見ていて、これを現実に建築に置き換えるのは大変だろう、、、、、
 
その部分は日本のジェネコンのような施工会社任せなのかな?と?
 
展示会場で流れていたビデオ ’スケッチ オブ フランク ゲイリー’
 
の中に、彼はソフトウェア技術にも精通していて、モデリングと構造解析
 
を行う航空力学、機械設計向けソフト’CATIA'を建築に適応しつつ
 
この模型が実際の建築に具現化されるまでの技術を彼自身で研究している
 
と語られていました。(この流線型の布か紙なら出来そうな形を
 
建築に置き換えようとゲイリー テクノロジー社まで設立している。。。。。
 
尋常じゃない強い信念と飽くなき戦いを見る想いです。)
 
 
 

 
 
ビルバオのグッゲンハイム美術館はファサードに用いられるチタンパネルの枚数など、
 
 
施工に必要な部材の数値や量まで割り出す事が出来るテクノロジーを自社の設計事務所内に
 
 
持ち、それを将来はビジネスにする計画がある!凄いエネルギーと夢を感じました。
 
 

 
 
 
友人の伊藤公文さんから伺ったら、フランク ゲイリー展が東京ミッドタウン
 
 
21 21 DESIGN SIGHTで2015年10月16日~2016年2月7日まで
 
 
開催される予定のようです、半世紀に渡り、建築の慣習を覆し、世間の常識に
 
 
挑戦する作品を作り続ける フランク ゲイリー! 
 
 
どのようなキュリエーションで展開されるかとても楽しみです。