2012.08.19 Sunday
VENARIA宮殿ートリノの郊外
ピエモンテ州にあるトリノの郊外’レッジア ディ ヴェナリア’
サボア家宮殿に来ました、17、18世紀フランスとピエモンテ地方を中心に
南はシチリア島まで支配していたサボア家のお屋敷は,江戸城をもしのぐ大きさです。
突然江戸城ですが、いつもヨーロッパの歴史に触れる時に、日本では同じ時期
如何していたのか?が気になるからです、、、、、
フランスの郊外ベルサイユ宮殿を思い出させる大きな舞踏会場
様々な王家の人達の舞踏会を想像しただけで興奮します。
第2次世界大戦以後、王家の追放と迫害で、この宮殿も放っておかれたそうですが、
観光の目的ですっかり修復されていました。
いろんな映画に出て来るようなダイニングシーン
綺麗にテ-ブルセッティングされていて、今にも着飾った貴族達がお出ましの様子
この宮殿の修復は少し他とは変わっていて、いろんな他の部屋には
‘ピーターグリーナウェイ’の映像が映し出されています。
私のアイホーンのカメラでは其の映像は映す事が出来なかったのが残念ですが、
当時の服装をした紳士、淑女がいろんな場面に登場して動いていて
まるで17、18世紀に舞い戻ったような設定です。
あまりの広さに全ては見学出来ませんでしたが、ここは大きな館に成っている
‘アーミーの為の博物館’ 特別に設えられた自衛官達の館です、
ここで起こった色々なストーリーがヨーロッパの領土地図を変えて行ったのでしょう、、、
戦いに興味の無い私としてはこの館はスキップしました。
高校生の時にクラシックバレーを志していて、ロンドンに留学した時に、
ロンドンのパレスを無邪気に見学した折、拷問部屋のような所で
説明付きの見学をさされた悪い思い出が有り、そのような場所には近ずかないよう
注意しているせいだと思います。
延々と続く前庭ー勿論ー中庭があり、そこでも時間に寄っては音楽に合わせて
噴水が動くアトラクション、裏庭では金曜日に近くのオペラシンガーが
歌うカンツオーネをワイングランスを傾けて聞けるイベントも用意されているそうです。
ピエモンテ州挙げての修復だったのでしょう,とても色々な所に注意が行き届いていて
一度見学に行くというより、ファンに成って、何度も通う事を意識しているようです、
入り口に大きなインフォーメーションセンターがあり、若い女性が色々な言語での
質問に笑顔で対応していました、観光立国イタリアの技の見せ所です。
宮殿の廻りに、士族達の家々が連なっていて其のコンミューンでも
ピエモンテ産のバルバレスコ、バローロ等のワインが飲めて、
其の地方独特のプロシュート、サラミやチーズが手軽に楽しめる
カフェが沢山並んでいます。
日本も素晴らしいお城が色々な所で美しく修復されているので、
もっと真剣に観光を考えたら、きっと観光客で賑わうだろうと思う所があるのですが
其の近くに皆が集える施設が少ないような気がします、、、、、
勿論石の建物と木の文化では保存性に欠けるのはちょっと難点ですが。
法律で定められている夏の休暇で,北イタリア人は殆ど全ての人達が自分の住処を
発ちましたが、その代わり各国からの観光客が押し寄せて、ユーロ不安もどこ吹く風
の様子です、、、、、、