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2012.10.02 Tuesday

プーリア州の代表的な住宅ーマッセリア


 
 
 
 
 
プーリア州のブリンディジからバーリに向って車で20分
 
アドリア海に面した村ーファサーノ
 
前回ご案内したロマネスク建築が残る小さな村々の中にあって、
 
樹齢1000年と言われる古木のオリーブの木々畑を車で走り抜け、
 
泊まっているホテルのオーナーのお宅に伺いました。
 
 
 
 
プーリア州には野菜や果物、穀類を貯蓄する為に作られたツルーリという
 
尖り帽子の住宅と、マッセリアと言われる其の地方の豪族や、地主が住んでいた
 
建物に大きく分けられて、オーナー家族のご親切でお住まいを拝見する事が出来ました。
 
 
 
 
大きなオリーブ農園のオーナーで代々の地主、それにお父様は、弁護士だそうです、
 
案内してくれたエンゾーのファミリーもそうだったそうですが、古い昔、ギリシャから
 
医学の先生として招聘されて移り住んだそうです。。。。。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
美しいお嬢さんのロサンジェラが今は其のホテルというかB&Bを管理しています。
 
 
 
とても溌剌としていていつも、高いヒールを履いて働いています
 
(この地方では石の町並みが多く、街の中ではヒールを履いている人が少ないので)
 
 
 
新しいボーイフレンドのロベルトはミラノに住んでいて元々この近くのモノポリー
 
という古い街の生まれで、観光業を勉強して戻って来ました,(観光業に興味がある
 
話を始めた時にロベルト氏はこの地には観光という産業しか存在しないので、、、、
 
でもペシミスティックではなく、元来人がエンジョイする事を助けるのが好きだと
 
話していました。)初めての日にマッセーラに行きたいと伝えると、高速道路ではなく
 
この辺りが一番美しく見えるローカルロードを丁寧に教えてくれました、コンピューターで
 
曲がり角のサインをいちいち調べて,きめ細かい地図を描いてくれました!
 
 
 
 
 
それから滞在している毎日、レストランを予約してくれて,そこではこのディッシュが
 
美味しく,ワインは之!とまた細かくメモしてくれます、、、、、確かに好きこそ
 
物の上手なり!の諺を思い出します。9部屋あるB&Bはほぼ毎日満室の様子ですから
 
このように毎日、どこへ行くのか?どの道が良いか?聴いて来るのでしょうが
 
其の都度、面倒がらずにいつも満面の笑顔で対応しているロベルト氏!
 
ゆっくり話したら、彼も自分のB&Bを計画していて、オリーブ畑を買っているそうです。
 
 
 
下のキッチンは彼らの部屋に付いていた小さなキッチンです。
 
 
とてもコンパクトですが使い勝手が良さそうです。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
今夜はアメリカ人が20人位、地下にあるギャラリーを見学にくるので
 
朝から、お母さんが地元の料理を手料理しはじめていました、茄子や野菜を細かく切って
 
ミートボールのようにして揚げていました。この地方は本当に野菜が美味しい!
 
 
 
他に日本では未だどこでも栽培に成功していないー’プンタレレ’という野菜、
 
細かい房になったブロッコリーに似た野菜ですが、細かく生のまま切って、
 
アンチョビとオリーブオイルを絡めたソースであえて頂きます。
 
(代官山のイタリアンで、一度メニューに有るのを見つけて早速トライしましたが
 
キャベツの刻んだもののようでしたーその時、やはり野菜も其の土地、温度、
 
湿度が栽培には大きく影響する物だと思ったのを思い出しました)
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
このマッセリアに滞在していて、一番大きく感じた事は石造りの建物の
 
特に室内の温度の保ち方です、外気は9月でも30度を超えているのに、
 
冷房など全く無く、それでいてとても快適な温度に成っています。
 
 
 
そういえば、東京の家の床のほんの一部に石を使っていますが、
 
床暖を消しても,1日位其の温度を保っています、同じ床暖を使っている
 
木の床とは随分の違いです。
 
 
 
建築が其の土地の材料と歴史に由来するのは世界に共通するコモンセンスですが、
 
もしかしたら、人の考え方にまで影響を及ぼす物かも知れません。。。。。。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
石の壁は裕に15センチは有りそうです、外気が乾燥しているとは言え30度を超えていて
 
室内がクーラーも無しにひんやり20度くらいを保っているのはちょっと不思議な感じ
 
です、、、、、、
 
 
 
この建物も300年を経ているようですが,出来た当時はこの地方の豪族や
 
大地主が住んでいてそのころは3,4代の家族が一緒に住んでいた様子です、
 
日本の大きな木造の農家と同じ様子ですが、玄関の庭には必ず小さな教会があって
 
今でも近くの人達がお祈りにやってくるそうです。。。。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
海からはちょっと距離がある,オリーブ畑の中のマッセリアには
 
小さなプールが有りました、きっとサンアンジェラさんの子供が出来たら
 
このプールで遊ぶのでしょう、、、、、
 
 
 
 
後ほど,このマッセリアでアートワークの展覧会の模様をご案内します!