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2010.06.07 Monday

長谷川等伯の松林図を彷彿させる風景


 
 
 
長谷川等伯の松林図屏風を思い出させる風景に出会いました。
 
 
もうすぐ梅雨、、、、、
 
思い出すだけでもちょっと憂鬱になるのですが、、、、、、
 
ちょっと逆手に取って、エンジョイしてみるのはいかがでしょうか?
 
美しい日本に生まれた贅沢を楽しんで、近くの山に歩きに出かけたら、
 
こんな美しい風景があります。
 
 
 

 
 
休みの朝、ちょっと早起きして山梨県に来てみました。
 
 
南アルプスは長野県側も美しいですが、山梨県からもとても素晴らしい登山(?)
 
登山という言葉は専門家に失礼ですが、本人の覚悟としては登山なのですが、、、、、、
 
ガイドブックによると、やはり‘ハイキングコース’とのことです。
 
家にいても小雨なら、少し遠出すると、こんなに美しい風景に出会います。
 
 
 

 
 
高山植物も、脚で踏まれそうなところに咲いています。
 
 
少し水滴の残ったすみれの花、とてもマッチした葉っぱ!
 
いつも驚くのは、これ以上の美しい組み合わせは無いのでは?と思うくらい花々とその葉は
 
色も最適に、形もこれ以上の組み合わせは考えられないくらいよくマッチしている事に驚きます。
 
 
そう言えば、30年近く前、六本木のアクシスビルの地下の建築金物のショールームのオープンの為に、イタリアにデザインのいい小物を探しに行ったのを思い出します。
 
丁度同じ小雨が降っていて,ミラノ郊外、コモの近くだったと思いますが、、、、、
 
‘リノ サバティーニ’さんの工房を訪れた時です。
 
 
恐る、、、恐る、、、、、ドアのベルを鳴らしたらすぐに御本人が出てこられて、
 
‘サバティーニさんの銀器を見せて頂きたいのですが、、、、、、’
 
と御伝えすると、小雨の降り頻るなか、サバティーニさんは庭の小枝を指差して、
 
‘水滴の落ちた木の葉の美しさに近ずけたいといつも努力をしているつもりですが、
 
この美しさに比べたら全く価値のない作品ですが、ご覧になりますか?’
 
初対面の私にこう話して工房をご案内頂いたのを思い出します。
 
勿論感激して何点か、アクシスビルのオープン時にショールームに飾り付けられていました。
 
 
 
それから30年近く経ったある日,ミラノの小物の展覧会で、
 
その独特の個性の銀器を見つけました、名前も’リノ サバティーニ’
 
サバティーニさんが亡くなった後、投資会社が版権を買って製造し続けているのだそうです。
 
キッチンハウスのショールームにはその作品のいくつかが今も展示されています。
 
是非お立寄下さいませ!!