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2010.07.15 Thursday

グランドホテル et de ミラノのオーナー=ダニエラ


 
ミラノの老舗のホテル―スカラ座の並び、有名なコンダクターのジョゼエッペ●ベルディー
このホテルに晩年暮らして、ここで最後のコンサートを終えて亡くなったそうです。
ジュニア スウィートの部屋は、偉大なるベルディーの名前が!
 
 
往年のスター ’マリア カラス’、 ’エンリコ カルーゾー’
‘ルドルフ ヌレエフ’ 等々、そのお部屋に泊まって、スカラの舞台に立たれた歴史があり、
各部屋のネームプレートに記載されています。
 
 
もう、かれこれ、20年になるかも知れませんが、そのホテルのオーナーの
ダニエラ ベルタジオーニ女史と知り合い、、、、、
 
 
その出会いは忘れられないのですが、サローネの時期で、グランドホテルのロビーに、
何人か友人と座って今日回るところの計画を話していました。そうしたら突然、話に入って来て
‘この展示は素晴らしいから行って!、之はパス!!’
と教えてくれる親切なおばさま。
‘どちらの方ですか?’と伺うと、‘ここで生まれたの!’ッと、とても気さくに話が始まって、、、
 
 
そのあとはもう、、、、、、
 
 
彼女の魅力に圧倒されて,ミラノにたどり着いたらすぐ、携帯を鳴らす習慣になりました。
 
 

 
 
(之は、工業デザイナー’ロス、ラブグローブ’や、’ロミオ ジリー’との食事会)
 
 
幾たびと印象的な事があるのですが、、、、、
 
 
ダニエラの一番上のお嬢さんの結婚式!
 
このグランドホテルで行われ、パーティーの前のカクテルの時、、、、、、
 
新婦の母親は、真っ黒の網タイツのようなロングドレスをまとっているではないですか!!!
 
招待されたお客達もあっけに取られていたのですが、、、、、
 
‘娘も素敵なハズバンドを見つけたので、、、、、
私も早速、フィッシングしなくちゃ~    これってフィッシングネットよ!、、、、、’
 
 
あっけにとられるやら、、、、、、びっくりするやら、、、、、、
 
でも、そんな冗談は最初だけで、すぐに美しいドレスに着替えてパーティに登場!
 
 
 
 

 
(日本に来日した時に、大ファンの建築家ー隈研吾氏との夕飯時)
 
 
彼女の強さに感動したのは、癌の手術を受けて、退院して来た後、抗がん治療の為に病院に
通うのに、自転車で行くと言うのです。
 
 
そして、10回にわたる抗がん治療全て自転車で貫きました。
 
 
何故かと?聞いたら、、、、、、
 
 
車が待っていると思うと、気がたるんでもっと苦しくなるのでしょう、
 
帰りは自分で自転車で帰らなくて!と思うとシャッキとしていられるのよ!!
 
‘は~~~~~’
 
 
そうした芯の強さが、癌を追い出して、今はすっかり元気です。
 
 

 
 
いつも、グランドホテルで、沢山の友人を招いて食事会をするのがとても上手!
 
 
気楽な雰囲気で、そうそうたる人たちをひとときの楽しい時に誘い込んでしまう魔力!
(ア、失礼しました。魅力)
 
3人のお嬢様のお母様役をこなしながら、、、、、
 
グランドホテルの経営をされて、、、、
 
多くの友人と旅をして、、、、
 
現代アートのパトロンでもあり、、、、
 
グランドホテルのロービーにはいつも、コンテンポラリーなアートの展示があり、
クラッシックな内装ととても美しいバランスをとっています。
 
 
この夏にも一人で日本にいらっしゃる予定で、瀬戸内海に一緒に行く予定です。
 
 
俣、そのときのエピソードをお話しますね。