上村松園の’怨念’を見たいので、九段の近代美術に行きました。

美しいさり気ない日本女性を描かせたら日本一、二でしょうが、

また意のままにならない女性の姿を描かせても、本当に凄い、

’花筐’を見た時も、鳥肌がたつほど、驚き感激しました。

今回の展示で、一番面白かったのは、美術館の壁の

下の方に、貼られている’都都逸’～　そうだ！こんな

粋な世界が日本にあるんだ～と再認識。若い頃、銀行の会で、

’芸者を楽しむ会’があり、メンバーの会長が、三代日本中の芸者遊びを

しているコンクリートの型枠屋さんが居て、その奥深さを

少しだけ感じさせて頂きました。お三味線に合わせて、都都逸を

口ずさむ日本人、ままにならない人生のほんのひと時、ほろ酔い加減で

本音を垣間見るのも、粋な日本文化です。