2010.04.20 Tuesday
サローネ情報VI
サローネの最終日、大学での展示では、大学側がクラッシック音楽を提供して、
食事を済ませた人たちが三々五々立ち寄っていました。
本当にいい企画だと思います、当初大反対していたミラノ市も、この活況ぶりに
ファッションウィークもこんな企画をしたら人が集まって経済効果があるんじゃないか!
と言い出しているそうです。最初に企画したインテル二側は相当大変だったそうです。
若いイタリア人のデザイナーによるインスタレーション、
どこにでもあるブリックを、とてもポエティックに表現しています。
前回、お昼の写真でご紹介した、ジョンポーソンの、廃材の大理石による展示、
お昼は隙間から、太陽の光が入って、夜は特別な照明を埋め込んでいました。
コルビジェのフェルミ二の教会の光の入り方を思い出しました。
メディテーション出来るくらい、崇高な空気を感じます。
車のミニの展示、スタッフの試行錯誤が写真で表現されていていました。
エコにも十分気をつけている様子です。
フィリップ スタルクの家庭用発電装置。
一番素晴らしかった隈 研吾さんのインスタレーションは私の貧しい写真の撮影力では
到底、表現出来なかったので、何かの雑誌でプロの写真家の物が見つかれば紹介します。
私の友人の70歳になる女性は、昼見に来て涙を流し感激しました。
必ず夜のライトも見たいと言って同行すると、隈さんのインスタレーションの前で
何か祈りだしていました。それくらい、敬虔な気持ちになる空間でした。
インテル二の方の説明では、この場所はもともと、国立病院があり、この中庭には
病人を入れるお風呂の跡が残っているそうです、隈さんはこの場所が気に入って
日本の温泉を含めた癒しをテーマにインスタレーションしているそうです。
精神性の高い空間で、ミラノのデザイン界では、この空間が今年のベスト!
との評判です。