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2011.02.08 Tuesday

ル●コルビジェのサボア邸


 
 
 
ポンピドウセンターのマリーローがパリ郊外のル●コルビジェの代表作ーサボア家の週末の家
 
として設計された邸宅を見学に連れて行ってくれました。
 
 
 
この作品は、スイス出身のシャルル=エドウアール●ジャンヌレ
 
 
別名ル●コルビジェの1928年~1931年 に建てられた’明るい時間’と名ずけられた邸宅です。
 
 
 
エントランスを入ってすぐ外光が上に上がるスロープの所から入って来て、まるで上部に
 
招かれているかのようです。。。。。
 
 
 
以前のブログでご紹介したフェルミニの教会のように、光もデザインの中に厳密に計算して
 
取り入れられています。
 
 
 

 
 
 
 
 
屋上庭園に広く放たれたガラス窓、夜には写真中央のニッケルメッキを施しペンダントが
 
照らされるそうです。
 
 
 
 
サボア邸は全てここにある屋上庭園を中心に配置されています。
 
 
 
ここにも、コルビジェが1927年に‘近代建築運動’の主原則として唱えた、5原則の一つ、
 
屋上庭園が建物の中心になっています。
 
 
 
それにしても、灰色の空、寒い冬の日でもこんなに心が解放されるので、きっとお天気の良い
 
穏やかな日和には何と人を癒してくれる事か?と、、、、、、
 
 
 
若し、この建物を持って帰れるなら、、、、、どこか静かな日本の片田舎に持って帰って、、、
 
そこに是非住みたい!!と思いました。
 
 
 

 
 
 
各部屋に、横長の窓があり、広い開口部が取られて、外部の草原と果樹園を
 
見渡す事が出来ます。
 
 
 
 
これも、‘建築的プロムナード’と名ずけられた、コルビジェの提案が実現された
 
コンセプトで、内側と外側の境界を消すように意図されたもののようです。
 
 
 

 
 
 
今まで見た建物は全て、建築の手すり、浴槽、家具、キッチン、取手等々
 
全てのディテールが、コルビジェによってデザインされたものばかりです。
 
 
 
この浴槽も、光が充分入って、とても幸せな気分に浸れる配慮がされています。
 
 
 
この窓下に置かれたコンクリート製の棚、アルミニューム製の引き扉の着いたクロゼットは
 
主寝室、子供部屋全ての部屋にデザインされて備え付けられています。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
美しい螺旋階段、、、、、、
 
 
 
でも、サボア邸のご家族はこの週末の家のデザインを好まず、あまり使われなかった、、、、、
 
 
と後で聞きました。
 
 
 
その後戦争が勃発、ドイツ軍、連行群に占領され、建物はほぼ全壊近い状態に!
 
 
 
戦争後も、パワシー市が、跡地に学校建設の為、サボア家から土地を買い取ります。。。。。
 
 
 
本格的な修復工事に入るのは、歴史建造物に認定される1963年まで待たなくてはいけません。
 
 
 
 
 
その後35年の歳月を経て、修復工事が完了!
 
 
 
 
 
 
 
見学が可能になった様子です。