2013.02.22 Friday
世界に羽ばたく坂茂氏
建築家坂 茂さん、パリの設計事務所での風景です。
メッツのポンピドーセンター2の設計コンペに優勝されてからヨーロッパでの活躍が
色々なメディアに報道されています。
坂 茂さんと初めてお目に掛かってからもう祐に30年は経っています、
アメリカの大学院に就学中、クーパーユニオンの教授や生徒の作品展を
六本木アクシスビルで計画されていた頃、私も仕事を始めたばかりで
母の経営していた造船建築金物のショールームに展示会の募金集めにこられたのが
初めての出会いです。最初、仕事始めで献金をする気もなく何気なく断ったのですが
その後の坂 茂さんの熱っぽい演説にすっかり感激して、少しだけ献金させて頂いたのを
思い出します。
スォッチの会社の本社ビルも設計されていて、ラボラトリーも有り素晴らしい
ビルの模型を見せて頂きました、阪神大震災のあとボランティアで、
紙管で架設住宅を造ったり、架設間仕切りで、大きな体育館でのプライベイトを
確保したりした関連の作業をテレビで見た事があります。
未だ紙管が建築に生かされていなかった頃,どこにでも大きな紙管を携えて
やってくる坂 茂さん、マレーシアにも紙管とともに現れた時はビックリでした。。。。
其の情熱が今実って世界に認められる建築家に成長されました!
フランスの坂事務所の魅力は何と言っても大変大きな模型室、
昼間には3人のフランス人が色々なプロジェクトの模型をここで作っているそうです、
日本にありがちな既製のカタログ棚ではなく、多くのエレメントを自分で開発する
坂 茂さんの真摯な姿を見た気がします!
沢山のフランス人建築家が働いています、コンペの前でいつも定時に帰る所員も
遅くまで働いている様子です。食事中,フランス人の働き方や労働組合とか
政府の機関とのやり取りの日本との違い等々、、、、、、しっかり地に脚を着けて
がんばっている姿を垣間見ました。
スリランカに遊びにいった時もタクシーの運転手さんがスリランカでの大きな
地震の話になり、日本の建築家ー坂さんがボランティアで仮設住宅を作ってくれた!!
とても興奮して話してくれたのを思い出します。
この紙管の棚のアイデアは若し間違っていなかったら、私が代官山でテントの
架設ショールームを作った時に小物を展示するのに開発した棚です。
その後、ファッション関係のスポンサーでコンテナの架設展示をした時に
進歩した紙管の家具や棚を見つけて、色々な機会を利用して開発した材料を
少しずつ練り直して進歩しているのだな~とつくずく成長している姿が頼もしく
嬉しくなりました。
もうすぐ始まるミラノサローネの展示にもエルメスと組んで開発している
壁面システムの進化版が登場する予定だそうです、大変楽しみです!