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2013.12.10 Tuesday

熊野古道を歩いて!


 
 
 
 
神秘的な熊野古道、友人の矢田康則さんが、熊野大社の増築工事のコンペに優勝して
 
 
今,其の建築が造られているので姉や友人を連れて見学に伺いました。
 
 
 
 
大阪で育った小さい時には家族でよく和歌山県の白浜には遊びに行きましたが
 
 
熊野古道については中々脚が伸ばせない所でした,只、尊敬する南方熊楠氏が
 
 
早くから生態を保護する為に神社合体を嫌って警察に逮捕される位まで反対運動を
 
 
していた事をかなり昔に読んで印象に残っていました。
 
 
 
 
天才的な植物学者ースケールアウトした知能で大英帝国の図書部に就職して
 
 
植物学を学び、粘菌を発見する大変な有能な学者だったことーそして南方熊楠が
 
 
この熊野の地に生まれ育った事が私の中でとても神秘なイメージで残っていました。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
矢田さんが磯崎新アトリエにいらした時、私の家具のショールームが其の事務所の下にあり
 
 
時々ショールームに寄ってコーヒーを召し上がっていたのを思い出します,侑に30年近く
 
 
前の話ですが,この熊野大社のコンペは日本の建築界でも一番多くの建築家が応募した
 
 
コンペの様子で、優勝された矢田さんは羨望の眼差しで見られています。
 
 
 
 
でもいつも気さくでユーモアに飛び、やはりイギリスの大学で学び、英国建築家としての
 
 
資格も持っておられる世界人だからでしょう、、、、、、今日は,100年以上前に
 
 
大水で跡形も無くなった旧熊野大社跡地を見せて下さいました!
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
三千あまりの山々が連なる熊野白峰、悠々と続く日本史を静かに見つめて来た山々
 
 
 
美しさに胸が痛くなる程です。。。。。。
 
 
 
宗教心からではなく、本当に生きている、生かされている幸せを実感します。
 
 
 
時には無惨に人や動物を苦しめる自然、路頭に迷わせる位威力を発揮する自然、
 
 
自然の前には人の力の微力さを感じますが、同時にこんなに感動を与えてくれます。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
イギリスで鍛えた運転能力で矢田サンが1000メートルを超える玉置山の頂上の
 
 
美しい玉置神社に連れて行って下さいました!熊野、吉野、大峰の修験場として
 
 
今も多くの修行僧が厳しい修行を積んでおられるようです。
 
 
 
 
境内には,樹齢3,000年を超える古杉が今も尚健全で、人々の営みを
 
 
静かに眺めておられるようです。。。。。。。全てが何千年前の歴史と共にある
 
 
熊野、すかっり魅了されています。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
矢田サンのいつもの宿の支配人曰く,熊野は昔杉ばかりではなく、色々な木々が
 
 
生育していたが、杉、檜が木材として利用され始めた頃から,杉が多くなり
 
 
生態系を変えているという話。。。。。。代々この熊野に生まれ、山々を愛し
 
 
最近増えた旅行者や登山家にもとても優しくお世話して下さいました。
 
 
 
熊野大社に近くの川湯の温泉、素晴らしいのは川の傍に露天風呂があり、
 
 
女性は備え付けられている浴衣を着て男女混浴の温泉、傍に何も灯りが無いので
 
 
夜には満点の星が空を埋め尽くし、すっかりリラックして再び至上の幸福を感じます。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
姉達とJR田辺駅から大阪駅に迎います、途中大きく広がった太平洋には
 
 
惜しむかのように夕陽が沈み始めました。。。。。。。
 
 
 
 
静かに暮れ行く晩秋の熊野、心から感激致しました!