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2017.07.25 Tuesday

神勝寺


 
 
 
建築雑誌ー新建築で ’Kohtei' - 神勝寺の記事を見つけ、
 
 
見たくなって、古くからの友人ー宮澤さんに聞いて見たら、
 
 
なんと、彼が、新勝寺の役員をしてる? いつも控えめな宮澤さんですが
 
 
行くなら、社務所に伝えておくよ!ということで出かけました。
 
 
 
 
 

 
 
 
車を止めたら、まず目に入る不思議なインスタレーションのような建物
 
 
現代美術家の名和 昌平( SANDWICH )の作品。
 
 
 
石のランドスケープの上にこけら葺きの技法で、建物全体を木材でやわらかく包み込んだ
 
 
舟形の建物、それは海に浮かんだ船をイメージさせるものです。
 
 
 
真っ暗な内部に入ると目の前には、細波の寄せる水辺、水、波、そこに射す
 
 
微かな光、、、、、、静かな時間が30分も続きます、、、、、、、
 
 
何か、透明な空気に包まれて、心身ともに清められた気分になりました。。。。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
天心山新勝寺は、常石造船のオーナー神原秀夫氏が、建立されたそうです、
 
 
多くの建物は、京都や奈良からの古いお寺を移築されたもののようで
 
 
大変美しいです。
 
 
 
 

 
 
 
2、3日宿泊して、禅の体験もできるそうで、宿坊に伺ったら、
 
 
京都のお寺から、修行に来られているドイツ人のお坊さんに会いました、
 
 
外国からのお客様も多く、禅についての深い教えを伝えられるそうです。
 
 
 
 
 

 
 
 
建築史家、藤森照信氏の手がけた寺務所 ’松堂’ は、藤森さん自身が
 
 
森の中に入って、自分で探しあてた不思議な枝振りの松 (案内して下さった
 
 
方が、元常石造船の内装発注担当者で、当時船舶偽装金物ー大島金物
 
 
経営をしていた母をよくご存知でしたー不思議な縁を感じました、余談)
 
 
手曲げ銅板で葺いた岩山のような屋根の上に、松の木を植え、表面を
 
 
削った丸太を寺廊に並べて、周囲の自然と溶け合う建築を作り上げています。
 
 
(説明して下さった方も藤森さんと一緒に森の中の曲がった松の枝を探したそうです)
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
’ Gankuin ' 滋賀県ー臨済宗 永源寺から移築された 含空院
 
 
1563年に兵火で焼け、1647年再建された寺の内部、
 
 
永源寺の歴代住持が、住まい、また修行僧の研鑽の場となっていたお寺です。
 
 
 
築350年以上経た茅葺の重厚な建物では、お茶や湯豆腐がいただけます。
 
 
 
 
 

 
 
 
中に入ると美しいお茶のセットがありました、とてもモダンで
 
 
サローネの展示のようです。。。。。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
ライブラリーになっていて、ゆっくり読書をすることもできるようです。
 
 
 
椅子がとてもシンプルでモダンなのに驚きます。
 
 
 
 

 
 
 
 
宮澤さんお勧めの湯豆腐ー豆腐の形が丸、三角、四角で、
 
 
世俗の様子を表しているそうです、、、、、、、あまりに感激したので
 
 
葉が色づいた秋にぜひもう一度戻ってきたいと思いました。