2012.09.17 Monday
パリデザインウィークのアート展示
メゾンドオブジェの展示会の折に沢山の来客の招集を目指して
色々な工夫が凝らされていますが、このパリ デザインウィークも其の一貫です。
サンジェルマン大通りの家具街の様子は次回御知らせしますが、
今回はまずマレー地区の小さなギャラリーから、、、、、、
無数という言葉が当てはまる位、マレー地区にはコンテンポラリーなアートを
扱っているギャラリーが並んでいます、どうして商いが成り立つのか不思議ですが、
見学者にとってはとても興味深いイベントです。
パリでも一番歴史の古いマレー地区、アバンギャルドな洋服のブティックの数より
コンテンポラリーアートのギャラリーの数の方が多い位画廊が並びます。
特にデザインウィークでは新しい試みの作品に出会う事が出来ます。
日本の若者が移住したいと思うのも無理が無いかも知れません、、、、、
冬の寒さは厳しいですが,それにも増して街の活気は元気にしてくれます。
'ジョセフ レヴィー’というフランスのアーティストの展示ですが、作品は遡って
1955年生まれの彼のおじいさんが日本から特別な‘畳’の機械をパリに持ち帰った
事から始まるようです,其のおじいさんーアノトル’は日本のたたみ製造者として
一躍ヨーロッパで有名になり、ジョセフは小さい頃いつもおじいさんのアトリエで
遊んでいたそうです。
大きくなったジョセフが日本で過ごすのは当然のようですが
京都に有る’ ビラ 九条山’に数ヶ月過ごして彼はすっかり日本ファンに成るようです。
(ビラ 九条山は私も訪れた事がありますが,不思議な所で,フランスのスポンサー
により、フランスのアーティストが泊まって勉強したり作品を作るアトリエがあり
とても興味深い所です、若し興味があったらサイトを調べて訪ねてみて下さい!
誰でも訪問出来ますが,ギャラリーがオープンしている時間帯を調べる必要有り)
その後、ファンションデザイナーになったジョセフ レヴィーは
日本の数カ所に彼のブティックを持つようになります。
おじいさんが初めて持ち帰った畳の機械を通して,ジョセフは
日本とフランスの感性を小さい時に培ったエキゾティックな経験により
アーティストとして融合していくようです。
朝早く、ギャラリーが開く頃に訪問した私を親切にとても饒舌にジョセフの歴史を
パリにしては珍しく優しいスタッフが丁寧に語ってくれました。
立ち去りがたくマレーを道に迷いながら歩き続けています。。。。。。。。