2013.05.24 Friday
アルキメデスを生んだ'シラクーザ’
ミラノサローネの家具展が終わり、インテル二誌のジルダ ボヤルディー女史が
シチリアのシラクーザからそれほど遠くないノートに別荘を造ったので来たら?
とのお誘いで、シチリア島の南東に位置するシラクーザを訪問する事にしました。
1693年の大地震以降建設されたバロックの大聖堂、教会が建ち並び
美しかった昔を偲んでいるかの様子です。
ギリシャ時代、首都であったアテネに並ぶ大きな街として栄えた’シラクーザ’
アルキメデスが天才数学者として育つのですが、日本では太宰治の
’走れメロス’の小説の舞台と成った所のようです。
流石,アテネと並ぶ位栄えた歴史が物語るように、ギリシャ、ローマ時代の
遺跡が、オルティージャア島には沢山残っています。
紀元前5~6世紀に建てられたギリシャ神殿の跡地
時が止まったかのように静かに何世紀も人の営みを見続けているようです。
この遺跡の廻りでは1990年以降急激に復興を急いだ形跡が色々な所に有り、
特に清潔になった生鮮市場や、露天商が路地にかけ声も勢い良く
活気に溢れています!
太陽を一杯浴びた色鮮やかな野菜達、いなせな猟師さんが収穫した新鮮魚介類が並び、
街の人も観光客も一緒になって買い物を楽しんでいます。
オルティージャ島の橋を渡って直ぐのパンカリ広場にある,アポロ神殿
紀元前6世紀末に立てられた周柱式ドーリア式神殿で、シチリアを含む
ギリシャ神殿世界で最も古い石造りの神殿!
この神殿はビザンチン時代に教会、アラブ時代にはモスク、ノルマン時代に再び教会、
16世紀にスペインに侵略された時には兵舎に改築された歴史が有り、
1693年の大地震後崩壊して地下に埋もれていましたが1860年に
発掘されたそうです。
オルティージャ島から2キロ程行った所に新市街があり、
ネアポリス考古学公園があり、ギリシャ、ローマ時代の遺跡があります。
シチリアの観光のメッカータオルミナに匹敵する素晴らしい劇場跡地
5,6月には色々な音楽、演劇、オペラが催されているそうです。。。。。。。。
いにしえの歴史を刻んだ劇場には色々な運命、劇があったのでしょう
ロマンを感じながら一つ一つの石を眺めていました。