2011.07.14 Thursday
代官山の朝倉邸
代官山のヒルサイドのオーナー、朝倉さんの先代のお宅が渋谷区の配慮で
誰でも訪問出来るようになっています。
ヒルサイドテラスを40年近い前、建築家 槙 文彦さんにデザインを依頼され
拡張するヒルサイドすべてを 槙 文彦氏に委ねられ,エジプト大使館も
槙 氏に設計を依頼する事を条件に土地を売られたので一つの日本では珍しい ’界隈’
が、この旧山手通りに出来たのは,オーナー朝倉氏の優れた先見性です。
その裏付けとも言える先代の母屋!
季節ごとに訪ねますがいつの季節も美しさに変わりがありません。
灼熱の太陽が照りつける夏も,日本家屋は光の入り方でとても涼しく感じます。
この畳を着物を着た日本人が静かに佇んでいる光景は,谷崎潤一郎の作品を思い出します。
‘細雪’ ‘春吟抄’ ‘卍’、、、、、、、、
大阪で幼少時代過ごした頃、体が弱かったのでいつも日本文学を読んでいるウェットな
ちょっ暗い性格の娘でした。
谷崎の’陰影礼賛’の一齣を思い出させる風景
日本家屋は光と陰の作りなす空間だと改めて感じる御邸宅!
湿気の多い日本の夏には、風のとおる木造はとても心優しいです。
春、秋は勿論のこと、夏も日本の良さが改めて再認識さされる場所
小さい時に、雑巾掛けをよくやらされた木の廊下を思い出します。
もう一つ思い出すのは、雨戸じまいー最初にちゃんと奥まで閉まっておかないと
最後に成って,一枚が入らず,またやり直し!
さっきの苦労は全て台無しで、廊下にしゃがんでいたのを覚えています。。。。。。
井戸水でちょっとお水を撒きたくなる瀟洒なお庭!
東京都心のオアシスです。