2025.04.15 Tuesday
サローネ、デザインウィークが始まりましたーモルティー二
マンゾーニ通りにパーマネントのショールームを開いたモルティー二
北イタリアのブリアンザー高級モダン家具のメッカですが、
創業家が今も、経営している工場は少なくなり、モルティー二は
その中でも大手です。今年はサローネ会場での展示はありません。
ミラノのモルティーニショールームの前に、デザインウィーク中のみ、
ジオ ポンティー氏の家具や小物が展示されています。
名作を大切に保存、復刻するイタリアの素晴らしい伝統です。
今年のキッチンの特徴は、アイランドの端の丸み!
コロナ以降、家具にもキッチンにもエッジを丸く収める特徴が。
キッチンの上に乗せるテーブルも丸みを帯びています。
ここ数年、ベルギーのビンセント⚫︎バンデューイセン氏がアートディレクターを
務めるモルティー二、キッチンも家具も彼のディレクション。
イタリア老舗のモルティー二がベルギー人デザイナーを起用するのは
少し珍しい気がします。
家具もキッチンも使われる樹種は、オークなどの薄い木目が
目立ちます。コロナ以降、’癒し’をテーマにインテリアを纏める
傾向にあるのを感じます。
各社、キッチンの収納には気を使われていて、アイランドのサイドに
ボトルの保管場所があるのは使い勝手が良さそうです。
食事の時間に集まる機会が多いイタリアでは、キッチンにまず
みんな集まってワイン片手に会話が弾みます。
アイランドキッチンの端に設置するダイニングテーブルに
ソファーを合わせています。ダイングチェアーよりも座り心地良く
友人を招待しても、家族での食事でも長時間いる事が多いので、
ソファーとの配置は一つの回答です。キッチンハウス新宿新ショールーム
でもアイランドキッチンに、ソファーとの組み合わせを展示
新しい生活の提案をしております。
ソファーの背後も丸みを帯びていて、カラーはグリーンを
合わせる事が流行っている気がします。写真では分かりにくですが
モルティー二2025は、インテリアにグリーンを合わせています。
各社、屋外家具に力が入っています、木目細いラタンの仕上げが
流石です。最近は壁面も開発されていて、壁面の目地に照明の
配線が埋め込まれ、照明器具を設置して、高さを変えられる工夫
施工精度が問われると思いますが、インテリア全てを完結しようと
色々と工夫されています。