2022.01.11 Tuesday
戦後デザインの運動の原点ー川崎岡本太郎美術館
感激した展覧会ですが、写真は撮影出来なかったので、サファリから画像を探しました。
特に、亀倉雄策のオリンピックのポスター、田中一光のグラッフィック
力強く、シンプルで、言いたい事が一言で表現されていて感動しました。
万博の太陽の塔とか、少し異端のイメージが強く、そんなに好きな作家ではなかったのですが、
丹下健三の設計による東京都庁舎の大きな壁画は、私のイメージをすっかり覆しました。
柳宗理さんのバタフライチェア〜がおいてある、丹下健三さんの自邸模型
その頃、デザインコミッティーが発足し、清家清、亀倉雄策、岡本太郎、
柳宗理、吉阪隆正らが自邸を中心に、デザイン論を戦わしている写真が
白黒で、沢山展示されていました。コロナ下で、死語になってしまった
サロンの存在!
そこで闘わされる芸術論の凄まじさ、お互いを刺激し合える間隔、
心底に流れる共通な精神性、、、、、、、
羨ましい限りです。
石元泰博の’桂’
ワルター グロピウスと丹下健三との共著 ’かつら、日本建築における伝統と創造’
写真家、石元泰博とデザインコミッティーのつながりは深く、
1954年、1964年、企画展で、桂の写真展が開かれたそうです。
桂は日本建築の稀に見る総合モニュメントである。そこには日本人のながい精神生活史
に潜んでいる静と動とが、深い知恵によって統合され、ほとんど絶唱にまで高められている。
しかもそれが 離宮 として、静かな垣根によって民衆の手触りから守られていたのである。
(瀧口修造の挨拶文)
今ある日本建築家達の欧米での評価の根底に、戦後のデザイナー達の凄いエネルギーでの
活動があった事を再認識させられる展覧会でした。