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2013.12.19 Thursday

INAX 常滑工場併設美術館


 
 
 
 
 
常滑のINAX陶磁器の工場に併設して陶磁器の歴史を伝える美術館が有り、
 
 
その収集の徹底ぶりに驚きました、古くは紀元前のギリシャ、中国の陶磁器があり
 
 
広範囲という事では、南アメリカ、アジア、インドの歴史的な陶磁器のコレクション
 
 
 
 
江戸時代に成り、日本の有田焼や唐津焼と交流の有ったオランダーデルフトの作品
 
 
アメリカ大陸のメキシコの独特な陶磁器等々、素晴らしい作品や歴史で圧倒されます。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
1300度で焼かれていた釜の内部を利用した空間ーミースファンデルローエの椅子が並び
 
 
余熱を感じる位の濃密さです。使われていた頃の工場を大切に保管した建物
 
 
日本のトイレの歴史を語るコーナーには、陶磁器で出来た様々なトイレの展示が有り、
 
 
500年くらい前から、トイレには美しい文化が有った事を知らされます。
 
 
 
 
広大な敷地には色々なパビリオンが有り、平日の寒い日でしたが、10組くらいの
 
 
来訪者があり、美味しいイタリアンレストランでは沢山の人が釜で焼くピザに
 
 
舌鼓を打っていました!
 
 
 
 

 
 
 
 
今日、訪問した目的の ‘ジオ ポンティ展ー建築の皮膚と体温’
 
 
 
入り口には南イタリアのソレントに建てられたジオ ポンティデザインの
 
 
ホテル パルコ デイ プリンチピ のロビーのタイルが復元されています。
 
 
残念ながら当地にはこのインテリアが残されていないので貴重な展示です。
 
 
 
かなり表面的には凹凸があり、ブルーの色がアマルフィー海のタコワーズブルーを
 
 
表現しているかのようです。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
スーパーレジエラの名作の椅子で有名なジオ ポンティですが、
 
 
今回のテーマは建築やインテリアの壁面が表現する皮膚呼吸や体温を感じます。
 
 
多くの陶磁器や自然な木を凹凸付けながら表現するインテリアに暖かさを感じる仕掛けを
 
 
テーマにしている様子です。
 
 
 
親交の有ったエットレ ソットサス氏、コンピューターの導入を最後まで反対
 
 
していたエットレ氏が、’思考より早く走る線’ と名付けたジオ ポンティ氏の
 
 
スケッチの早さと重要さの話を聞いた事を思い出します。 この展覧会の本にも
 
 
莫大なスケッチが残されている様子が記されていますが、
 
 
 
 

 
 
 
 
家具の設計が建築設計の中に有り、建築設計が家具の中に有る!
 
 
 
エットレ ソットサス氏の住宅も同じ点を感じながら暮らしていますが
 
 
どこまでが建築で家具なのか?分からない点がいろいろあります。
 
 
それ位、自然に家具が建築に含まれているのでしょう。。。。。。
 
 
 
生命力のあるタイムレスなデザイン
 
 
空気感、時間、具象に偏りすぎないモチーフ
 
 
工業技術と手仕事のバランスの絶妙さ
 
 
 
多くのデザイナーを触発して来たイタリアモダンデザインの父ージオ ポンティ氏
 
 
 
キッチンハウスも藤岡工場でこのような美術館を含めた企画があり
 
 
今日は人ごとではない感じで見学して来ました。。。。。。。
 
 
キッチンハウスの藤岡工場の計画も是非乞うご期待!