2015.08.04 Tuesday
コンテンポラリーダンスの世界を開いたモーリス ベジャール
モーリス ベジャール氏ー1927年生まれフランス出身の振付家ーベルギー20世紀バレエ団
初めて見た舞台は、スイスーローザンヌの劇場、クラッシックバレエに憧れてロンドンの
コベント ガーデンのロイヤルスクールー夏の合宿に通っていたかなり昔、
クラッシックバレエの基礎をしっかり習得したダンサーが踊るコンテンポラリー バレエを
見たのは初めてで、とても興奮したのを思い出します。。。。。。。舞台では台詞もあり、
無言でダンスをしているのがバレエと思っていたので、とてもショックでした。
マルセーユに生まれ、哲学者ーガストン ベルジュ氏がお父様で、14歳でバレエのレッスンを
始めた頃はお父様が大反対、それでも、ロシアバレエのダンサー 振り付け師
セルジュ リファール師やマチルダ クルシェンスカヤ女史に指導を受け、もう既に人生は
振り付け家になるように動いていた。。。。。。
1959年、鹿の交尾から着想したという、ストラビンスキー ’春の祭典’
大成功したモーリス ベジャール氏はベルギー政府の支援を得て、20世紀バレエー団を
結成し、忘れもしない名作 ’ボレロ’ が生まれます、円卓の上でソリストが旋律を踊り
コールド バレエ(群衆)が周りを囲むー当初はディスカ シファーニスと言う女性ダンサー
の為に振り付けられましたが、その後、男性ソリスト ジョルジュ ドンが踊って
映画監督クロード ルルーシュにより映画化された ’愛と悲しみのボレロ’ はあまりにも
衝撃的な映画となりました。(youtube にて一部閲覧可能)
東洋思想や日本文化にも興味を示した ベジャール氏の歌舞伎役者との共演の ’ザ カブキ’
三島由紀夫をテーマにした ’M’、その頃はかなり舞台衣装にも力を入れ始めたようです。
私が初めて見た ボレロ や、ニジンスキーの’神の道化’ はダンサーが全てタイツと稽古着のような
シンプルな物で、背中の隅々の筋肉や体の様々な動きで表現していた頃は衣装に拘らず、
とても新鮮な驚きでした。
ベンと呼ばれていた幼少期、お父さんの反対を押し切ってダンサーに成り、映画監督を志望していたが
そのまま振り付け師としての運命が待っていたー20世紀バレエ団の次にはスイス
ローザンヌに本拠を移して’ベジャール バレエ ローザンヌ’を立ち上げ
2002年には自身が設立した ルードラ バレエスクールの若手の寄るカンパニー ’M’
を結成、そのドキュメンタリー映画 ’ベジャール バレエ ルミエール’ 製作されました。
‘新しい振り付けはこれからも続きますか?’ と言う質問に、’驚きの無い舞台はベジャールの
目指す世界ではない。。。。。。。。’