2017.02.15 Wednesday
パリインテリアショールーム
サンジェルマンの交差点に、哲学者ーサルトルとボーボワールが夜を徹して語り合った
’カフェ ド マーゴ’があり、ヘミングウェイや色々な小説家、ジャーナリストが集った
’カフェ フロール’など歴史的な場所が沢山あり、それだけで訪問する価値がありますが
今やキッチン、建築資材、インテリアショールームの集まる街としても沢山の人々が
行き交います、、、、、、、
この写真はイタリア、ミラノを代表するキッチンメーカー ボッフィーですが
ドイツのヘティヒやミーレのように、小ぢんまりしていつも具体的な物件で打ち合わせをしている
ショールームとは雰囲気が違って、かなり開放的で、直接の来客でなくても気楽に行き来出来るので
いつも入って、特にキッチンの上の飾り付けをチェックしています。。。。。。
キッチンのデザインはかなりモダンですが、置いているスタイリングの小物達は今大流行の
シャビーシックというか?ビンテージの香のする物が意識的に置かれています。
私が初めてイタリアのモダン家具に接した80年代は、インテリアとファッションの間に大きな隔たりがあり
必ずしもインテリアの動向が直接ファッションと関連しなかったのを思い出しますが、ここ10年くらい
益々その距離が縮んでいるのを感じます。例えば、マレー地区の御洒落な男性用のブティックのインテリアにも
ビンテージの香を感じますし、要チェックの新しい女性の為のファッションブランドも壁が汚れたような古材の
木材を使い、又その上にビンテージな掠れた塗装をした壁や床が大手を振っています。。。。。
東京、代官山のメンズファッションの会社がビンテージ家具を扱うショップを目黒や渋谷に出していたり
洋服の合間に、食器やカテラリーも雰囲気の合う物を置いていたりして、生活の提案が販売に大きな影響力を持って
いるのを感じます。
ポリフォームの家具のショールームの一階ですが、二階は前回ご紹介したバレンナのキッチン、
収納メーカーがキッチン会社をM&A、その逆もあり、イタリアのモダン家具、キッチンの製造メーカーが
集まるブリアンザ地方では、M&Aが日常茶飯事の現状です、やはりイタリアもキッチンがオープンになり
インテリアを統一して提案する会社が増えているのが現状です。