2014.11.21 Friday
イブ クライン+ミラノ大聖堂
ゴッホ展がミラノで大きく開催されているので朝早くに展覧会に向かいましたが
一杯の人たちで列が出来ていて、ちょっと並ぶ元気もなかったので、隣の新しく出来た
近代美術館に入ってみました、フランスのクラインブルーの作家の特別展をしていて
最上階には、クラインブルーに敷き詰められた部屋の窓からミラノの大聖堂を見る事が
出来て、とても不思議な組み合わせに感嘆しました。
ニューヨーク近代美術館で初めてクラインブルーを見てから目の中にいつも焼き付いていた
ブルー! 1958年パリでの’空虚展’の記事を読んだ事がありますが、イリス クレ-画廊
IKBに印刷された招待状を持ってこの画廊に集まろうとすると、歩く道中には
所々、ブルーの張り紙があったのですが、画廊に入ったら全く何も無い世界-空虚
真っ白な世界が広がっていたそうです。。。。。。。
イブクラインは画廊に来るまでの外側に青色の可視的な物質を拡散させた代わりに
画廊内部では青色は’非物質化’されているとした。不過視され画廊内部に充満した
’見る事の出来ない青色の空間’と画廊までの道で青色に浸透してきた観客の心の内側が
この空間で重ねあわせられるだろうと話していたそうです。
展覧会後、観客をカフェに招いたクラインは、ジンにコアントロー、メチレンブルーを
加えた真っ青なカクテルを振る舞ったと記載されています!
彼は、青色の絵画を展示し壁面に浮遊させ、青色を海綿んい浸透され、ついには青色を
拡散させて一充満させた事に成ります。。。。。。。。
それ以後も奇抜なパフォーマンスでは、’人体測定’シリーズに繋がり、破天荒な場を
神聖化する為の儀式にも挑んだそうです、、、、、、、、アバンギャルドな活動を
続けた1950年代の活動、その後日本にも柔道の四段を取得する為に一年間いたとのこと
それの経験は後に、原爆投下時に放射熱により壁に残った人影の傷跡、柔道修業時代に
見た力士の手形や魚拓、IKBが浸透し人体部分が白く浮き出たキャンバスよるパーフォーマンス
’人類が可視状態から不過視で霊的なものへの途上にある事’を測定したとも言われて、
このミラノ大聖堂の傍での展覧会も暗に偶然ではないのかも知れない、、、、、、、、
と不思議な因縁を感じる展覧会でした。
ゴッホを見に行ってクラインブルーに出会う、全く関係がないように思っていたのですが
帰って調べたら、この同じ時期、ゴッホは名字を使わずファーストネームでサインしたのを
クラインもまねて名字を捨てたようです。
1947年には、芸術上の朋友ーアルマン、クロード パスカルと三名で各地に
ヒッチハイク旅行をして、ニースの海岸で真っ青な世界を三分割する相談をして、
アルマンは大地を、パスカルは海を、クラインは空を取ったとあります!
ガガーリンが’地球は青かった’の前にクラインブルーは存在しています、、、、、、、、