2015.08.01 Saturday
プーリア料理ーマッセリア ポテンティ
長靴形をしたイタリア半島の丁度踵のあたらりがプーリア地方、
緩やかな起伏をもった丘陵地からなるこの地方には、強い日射の下で
まぶしい程に輝く白い個性的な集落が点在しています。
チェステルニーノもその代表的な町で、周囲には、ロコロトンド、
オストウー二、マルティーナ フランカという美しい集落を訪問するのも
楽しみです。
チェステルニーノは、アドリア海からやや奥まった海抜350メート程の丘陵地
もう一つの宿は、マッセリア ポーテンティーご主人がお医者様で奥様は弁護士
両方この地の出身で(正確には マンドーリア地方)今はミラノで仕事されていますが
週末には、車でいろいろな物を運んでこのマッセリアにやってきてB&B を営んでおられます。
ミラノから車だと、7~8時間は掛かるので毎週末となるとかなりの労力でしょうが
惜しまずに、エンジョイして続けておられる様子です、ミラノに戻られる時は、オリーブ油や
ワイン、オレンジマーマレード、ハーブ等々、車にぎっしり詰まっていました。。。。。。。
娘のフランチェスカさんとボーイフレンドは、今夜のパスタの準備を早い午後から始めます。
ここでは、‘Farina per Panne' という強力粉を主成分として、水と少量の卵
そして後は、忍耐つよく捏ねて、捏ねて、ドーが出来上がります。
ペペロー二は肉厚のピーマンのような物ー日本でも最近スーパーマーケットでも購入出来ますが
ここでは、栽培もしています、ミラノの消費される野菜のほとんどがプーリア地方産。
早春、長~い冬が飽きて来た頃、‘もうすぐ春がそこまで来ていますよ!’ とささやくように、
ミラノのオープンマーケットで、エンドウ豆を見る事があります、其れもほとんどが
プーリア地方の物のようです。チミディラッパーという、菜の花の一種のような野菜も
プーリア産で今ミラノでは、大変お洒落なレストランで流行っています。
プンタレッレ というブロッコリーのような形の野菜も南生まれで、
アンチョビーとオリーブオイルだけで頂きますがやみつきになる
美味しさです!(最近、日本の紀伊国屋やデパートで日本産も見つけました)
オリーブの素晴しい古木が沢山並んでいます、トスカーナ地方と同じように
イタリアの輸出産物の代表のようなオリーブ油。
最近は、インテリアにも古い幹の大きなオリーブの樹が流行っているので、夜中、
根っこから掘り起こし盗まれることもあるようです、、、、、、、、、
それにしても立派な古株のオリーブの樹に見とれてしまいます。
プーリア風ラザーニアー野菜だけのラザーニアです。
'Farina Debole' = 薄力粉をオリーブオイルで優しい火で焦げ付かないように炒めて
ミルクとクリームを足して少し煮詰めます、 ホワイトソースのような作り方ですが
バターを使わないのがフランス料理との違いのようです。
ジェノベーゼ ソースは 庭に沢山のバジルが育っていたので積んで来て、丁寧に葉っぱを洗い、
やはり自家製のニンニクと松の実を加えて、庭から採取された特別なオリーブオイルで作られます。
トスカーナ地方では、ジェノベーゼの変わりにひき肉のラグーが使われますが、野菜中心料理の
プーリアらしいレシピーです。