2015.08.02 Sunday
美しい朝焼けーサラ邸から
今朝、私の尊敬する美しい未亡人ーサラ クリスピーさんから届いた写真です、
マルペンサ空港から近いガラーテに彼女の広大な庭と15世紀の建物
4月のサローネの折には、キッチンハウスのミラノサローネ研修グループと
モダンリビングの下田編集長達と訪れました。きっと彼女のお宅からの朝焼けの写真です。
サラさんのお宅の庭の一角に作られた菜園からのもぎたての野菜達、太陽を一杯浴びて
見ているだけで幸せです、彼女のお宅に御邪魔するとこのトマトは、モッツアレラ チーズと
合わせて ’カプレーゼ’になったり、アサリのむき身とニンニク+ハーブで煮込んで
スパゲッティー、’ボンゴレ ロッソ’になったり、ラザニアの ミートソースーラグーになったりします。
春には、庭から沢山のバジル取って来て、ジェノベーゼソースによく炒めた新鮮なエビ
そして松の実が沢山添えられて出て来ました、北イタリアの出身ですが、
ご主人のシルバーノさんがとてもパスタには煩く’アルデンテ’を好まれたのでとても
歯ごたえのあるパスタです。。。。。。。イタリアはどうしてか? 南に下る程
パスタが ’アルデンテ’に成り、北イタリアは、拘っていないと、驚く程柔らかいパスタが
出て来たりします。
サラさんの親友ーダニエラ ベルタジオー二さんーミラノグランドホテルのオーナーです。
(5代目の彼女は、リーディングホテルの五つ星の中で稀な代々続くオーナー経営者)
ダニエラさんもサラのテーブルセッティングにうっとりです、、、、、、、
グランドホテルはミラノスカラ座から歩いて2、3分のところなので、ジョゼッペ ベルディー氏が
晩年を過ごしたり、マリア カラス や ダンサーの ヌレエーフ、 マーゴット フォンティーンの
名前のついた部屋があります。
北イタリアと南イタリアの食文化の違いパスタの固さや、生の魚介を好むのは南の出身者が多く
どうも、ローマより上、フィレンツエ、ウンブリア、トスカーナ、、、、、ロンバルディア
ピエモンテ地方の方々は、お肉を好まれると言うか、魚介の新鮮な物が入りにくかったのでしょう、、、、
年に一度、ピエモンテ地方のアルバの近くにあるサラ邸にお邪魔しますが、秋のトリフは
目玉焼きの上にトリフをふんだんにスライスするのがいちばんおいしいと思いますが、
サラさんはやはり北イタリア生まれ、ファッサーノ産のマンゾ(特に拘るファッサーノー
神戸ビーフのようなブランド)のカルパッチョにトリフをスライスするのを好みます。
2013年の年明けすぐに他界されたシルバーノ氏、赤い薔薇の着いた写真は私が一緒に旅をした折の
写真です。。。。。。。。。。。その後、同じ所にサラさんと訪問したら、一人に成って、シルバーノ
との日々をジーと噛み締めておられました。。。。。。。もうサラの中にご主人は永遠に生き続けて
いる感じがします。