2017.03.15 Wednesday
イタリアの奥深さNo.2
前回、プラダ財団のレム クールハウス設計の建築デイテールを取り上げる約束をしましたので
目を見張った数点をご紹介します、お話しましたように、この建物が約100年前建てられた蒸留所
だったので、外観はコンクリー打ちっぱなしの粗野な感じのする建物ですが、中に入ると
驚きの連続です!
まずチケットを購入して、美術館の入り口の金屏風のような、間仕切り
ラスティックな材料と、金箔を張ったような間仕切りは、複雑に入り組んだオランダの美しさを
思い出せます、特にレム クールハウスが事務所を置く、ロッテルダムは港町のラフさと
商業の中心であ活気が混じり合って、複合の美しさがあります。
去年、この美術館はオープンしているので、まだ金属に錆びが出る頃では無いと思いますが
ラスティックな柱と、繊細な塗り壁+微妙な色合いの違いを見せる床のタイルとミスマッチ?
この組み合わせが今どのインテリアにも新しさを演出しています。
キッチンハウスーオートクチュールーキッチンで、発売した光るキッチンの土台のような素材
レム クールハウスが改装した時に、外装に使っているマテリアルです。
一見、殺風景な印象を与える、蒸留所の外壁を生きた生物のように、建物自身にも、生の息吹を
与えている感じがします。
プラダ財団のキュリーエイターが選び抜いた現代作家の中から一点選んで
内装の壁に採用されているディテールの写真です。
遠くから見ると同じ優しいサーモンピンクに見える図案ですが、
よく見ると、このようにいろいろな人物が描かれています。
この美術館の壁は、とても厚いビロードのピンクー布が一面に張ってあります。
ラスティックな素材の床材と不思議にマッチしています。
作品がかなり、強いイメージの物が多いですが、このビロードの布壁がオブラートに
包んだように、柔らかい表情に変えています、、、、、、、、
一見、合理主義だけを貫いている感のある、ロッテルダム魂は
本当に優しさを密かに持っているのかも知れません?