2022.04.04 Monday
越前ー喜多俊之氏のギャラリーに坂茂氏と訪問
2月末のインテリアフェアの時に、工業デザイナーの喜多俊之氏
建築家坂茂氏と夕食をし、日本の伝統工芸を保存し、民家再生
と言うテーマで一致した両名は、喜多俊之氏所有の福井県越前町の
和紙の製造をしている村を訪問する事にしました。
立派な民家を喜多俊之さんの作品ギャラリーとして、個人で
保存を目的に維持されています。今は職人も少なくなった欄間の美しさを
残しながら、床だけ変えたという最低限の改修、でもセンスが良いので
とてもモダンな作品と相まって素晴らしい空間です。
一通りの喜多俊之さんの説明の後、今度は、坂茂氏の最近の
作品の紹介と、どうしても今一番注目を集めるウクライナ難民の
ポーランドでの、紙管を使った間仕切りのボランティア活動の話、
木製5階建てスイスの時計メーカー本社ビル、鶴岡のホテル等々、
みんな熱心に見入っています。
建物を出るとすぐ、和紙の工房があり、年配のご夫妻が
50年仕事していると誇らしく話されていました。それにしても
4月でも、雪が残る越前の冬の仕事は辛いだろうと思いました。
和紙作りの神様、大滝神社は、木造で1000年は有に経ち、
日本の神社とは少し違った作りで、中国から紙の製造が伝わった
頃、中国から伝承されたのではないか?参加者が各々、持論を
話しています。。。。。
美しい海、雪が残る高い山々に囲まれた越前、自然のポーテンシャルが
残る素晴らしい地、和紙作り、刀鍛冶、漆塗、大切な伝統文化が
残る福井の地、これをどうしたら伝承し、繁栄させられるか?
確かに、今の人たちが真剣に考えなくてはならいテーマだと思います。
ヨーロッパでは、どの国も大都市の人気はありますが、地方都市が
同じくらいの存在感を持って存続し、文化を継承し、地方の食材、
料理方法を自慢に、継続させています。日本もその様なシステムを
構築する必要性を感じました。