2024.07.05 Friday
キッチンハウス岡山ショールームのサローネ報告会
建築家隈研吾氏設計のキッチンハウス岡山ショールーム
既存の建物の改修でしたが、隈研吾氏も現地に2度いらして頂き、
隈ワールドが完成しています。
岡山ショールームから始まった天井の仕様は、それ以降、
神戸、東京新宿ショールーム、筑波、、、、、、と継続し
内装を隈研吾氏が監修されない場合も、キッチンハウスショールームでは
採用を許可されています。。。。。。
一階は主にオートクチュールで、突板、フェニックス
塗装の高級バージョンのキッチンが展示されています。
岡山大手の両備の社長が車で前を通られて、フラって入ってこられて
ご自宅のキッチンに採用されたそうです。
このキッチンの後ろの壁にも隈ワールドが潜んでいて、
細い縦桟の後ろには、和紙が貼られています。
10年近く経っても、壁に和紙を貼ってもそんなに劣化しないのが
分かります。今計画中の大阪グランドフロントプロジェクトにも
越前手漉き和紙を採用されそうで、デザインチームで試行錯誤
している最中です。
今年のサローネ、デザインウィークでも目立った、テーブル
埋め込みキッチン! キッチンハウスも早速取り入れて
オープンキッチンになった現代のニーズに適応する様、工夫が
重ねられています。
フェニックスーイタリアで10年くらい前にヒットした樹脂ですが、
マットで艶がなく、傷がつきにくい素材、岡山ショールームから
採用されました。黒+マット仕上げと言うマテリアルは中々なく
特に設計者、インテリアデザイナーに新しいインスピレーションを
与えました。
小さな丸テーブルがキッチンに付随していて、色々な用途に使えそうです、
お母さんがキッチンで仕事をしている時、子供たちは宿題をしたり、
朝食にも、お父さんがキッチンでお料理している時、お母さんは
パソコンで仕事をしながら雑談も出来ます。
サローネ報告会後の食前酒タイム、どのショールームも
フィンガーフードとドリンク(お仕事に戻る方々の為に、
ノンアルコールドリンクもお洒落です)
スライド会後の一時間ですが、皆さん話しが弾みます。
違うハウスメーカーのコーディネーター達との会話も、
日ごろ聞きそびれた質問など’タイムオーバー’と声を掛けづらい
くらい盛り上がっています。
上の写真は岡山ショールームの階段上の天井の様子。岡山ショールームは
隈研吾氏の細やかなセンスが各所に秘められています。
今パリでは丹下健三X隈研吾の建築というタイトルで展覧会が
開催されているそうです。国立競技場を設計された二人ですが、
4月、ミラノで隈研吾氏にお目にかかった折には、’丹下健三さんとの
二人の展覧会、ちょっと気が引けるよ’ とそれでも嬉しそうに話されて
いました。。。。。。。。