2024.07.17 Wednesday
世界的に和紙をインテリアに!
麻布台ヒルズの中庭に堂々と聳え立つ、エルメスの館
外壁は越前和紙をガラスに嵌め込んだ仕様です。
今キッチンハウス大阪店が、大阪グランフロントビルに引っ越すので
インテリアに、癒しを求めて、和紙を嵌め込めないか?弊社のデザインチームと
検討に入っています。
きっかけは、今年のミラノサローネ、ロエベの照明展が、ブレラ通りで
あり、開門の一時間前から並んでいたら、福井、越前和紙の
杉原商店の杉原社長が、英語で’このロエベは特別な入場券が入りますか?’
と聞いて来られて、日本人だと分かったので、日本語で、大丈夫ですよ〜
と答えて、一時間開門まで立って待っていたので、色々話しました。。。。
レクサスの今年の展示は越前和紙が主役だと聞きうかがいました。
以前、このブログでもご紹介させて頂きました。
それから、実は10年くらい前、パリのメゾンドオブジェででも
名刺を交換しているのを杉原社長から連絡頂き、福井越前和紙の
工房に伺いました。。。。。。。化学繊維の襖や障子が増える前には
数百あった和紙工房も今では1/10に減少し、杉原社長は海外に
生きる術を探して世界の展覧会に出展して、建築絡みの和紙の使い方を
研究されているそうです。そのような方がいないと、伝統の技術も保存出来ない
とても大切な活動だと思いました。
この和紙の使い方は、同じ大阪グランフロントビルの上層階の
インターコンチネンタルホテルのロビーにアメリカのデザイナーが採用したようです。
確かに和紙はガラスに挟むより、そのまま、表現した方がより
たわやかさが出るようです。。。。。
上記は丸の内ホテルの玄関に使われていた和紙挟みガラスの扉
丸の内ビルの中で、とても上品で日本らしさを表している扉です。
最近、和紙の建築への取り組みを見ると、確かにとても日本らしい
癒しを感じる気がします。
上記はわかりずらいのですが、キッチンハウス岡山ショールーム
建築家隈研吾氏設計のインテリアに、さりげなく壁面一体
和紙が貼られています。 10年近く経過しますが、和紙の劣化は
見られず、本当に口数少ない良妻賢母を思わせる佇まいです。
上記は今年のミラノサローネ、デザインウィークでのロエベの
照明。日本の和紙を使った照明。圧巻だったので、下から見上げたら
それはそれはとても、複雑に絡み合わさった和紙照明で、
色々な和紙の使い方があると思いました。。。。。
さて、キッチンハウス大阪ショールームの和紙は何処へ?
ご期待くださいませ、デザインチームが張り切っています!