2025.05.02 Friday
ミラノデザインウィークーBoffi 2025
家具、キッチンメーカーが立ち並ぶ ドリー二通りを他所に、
このソルフェリーノ通りに、ポツンとショールームを開いたのが
もう30年近く前になると思います。元々は、バスルームの専門メーカーで
ブリアンザ(北イタリア家具製造メーカーが密集する地域)に、
君臨する大メーカー=BOFFIです。
キッチンを取り扱う様になり、収納家具も全体デザイン統一の
為に展開し、今ではデパドバ(家具メーカー)= デパドバ女史が
90歳になったのを機に、Boffi グループにM&A
今ではピエロ リッソーニ氏がクリエイティブディレクターを務め、
インテリア総合プロデュース。キッチンだけのお客様はお断りするそうです。
キッチンハウスも、白いキッチン、明るめのキッチンが増えました。
イタリアでも、その傾向は続いていて、優しい色合いのキッチンが
増えてきています。超モダンのデザイン、白黒のコントラスト
ミニマムデザインは姿を消して、癒しのある、静かなインテリアが
主流に感じます。
木の突板扉+メタル扉、優しすぎるのを、メタル扉が引き締め、
マジェストレッティー作のテーブルが、デパドバ社との繋がりを
上手に表現しています。
私の親友、クリストフ ラドル氏(ソットサスのメンバーでしたが
今はグラフィックデザイナーとして活躍しています) 大の料理好き
なので、自宅はステンレスだけのキッチン。ほぼ毎食、自宅で
料理しているので、新しくインテリアを改装した時には、ブリアンザから
ステンレスキッチンをカスタムオーダーしました。
キッチンにテーブルが付くのはここ数年来の流行です。
キッチンハウスの場合には、テーブルの高さを70センチに抑えて、
普通の椅子の高さに合わせた付属テーブル。イタリアでは
キッチン天板+不随したテーブルが多いので、バーカウンターの
高さになり、スツールでの対応が多いです。
左のブックシェルフはドイツのメーカーとのM&A
最近はこのシステムをキッチンのバックセットに合わせたりして
細い金属のデザインを大切に生かしています。色々なメーカーとの
M&Aを繰り返し、各メーカーの良さを取り入れて、ピエロ
リッソーニ氏のトータルコーディネートで、舌繞のバランスを
保っています。
元工場だった建物を生かして、天井の木の梁は元々の構造。
丸い窓からは、ソルフェリーノ通りを行き交う人々を、
このピアッツア、なが〜く工事をしていましたが、大きな木を一本
生かして、ベンチを設えて素敵な広場に生まれ変わりました。
ボッフィーがショールームを開いて30年、今ではソルフェリーノ通りも
家具屋、キッチン、住関連企業が集まってきて、一代インテリアショールーム
界隈を築き上げています。ミラノデザインウィークでも、’ブレラ’ と呼んで
ミラノ中心部の代表的な位置付けになっています。。。。
益々規模を拡大するミラノデザインウィークです。
エネルギッシュに毎日歩かないと1週間では到底見切れない展示の数々です。