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2025.05.05 Monday

西陣の老舗HOSOO+ディモーレスタジオーミラノデザインウィーク

 

 

京都西陣の老舗’HOSOO’(細尾)と、ディモーレスタジオの

 

コラボレーションによる新作テキスタイルのコレクション

 

’Hemispheres Collection'の発表です。またしても1時間くらい

 

入り口で待ち、やっと入れました。

 

 

 

 

展示の舞台になるのは、アーティストOsanna Visconti女史の

 

住居兼スタジオ、彼女の作品は、6000年以上前のロストワックス

 

技法によって、生み出され、独特な有機的フォルムが特徴です。

 

 

 

 

この空間に、HOSOOの織技と、ディモーレスタジオの色彩美学が

 

折重なって、光と影が交錯する幻想的なインスタレーション。

 

今回の新しいコレクションは、伝統と現代、西洋と東洋が交錯する

 

新たな表現の場を作り出しています。

 

 

 

 

兎に角、圧倒されて、写真を、私の一番尊敬するイタリア女性、

 

ダニエラ ベルタジオーニ女史に送ったら、’私には重すぎる!’

 

と一言! ’確かに!’彼女は30年くらい前、無名のディモーレ

 

スタジオを見つけ出し、彼女のグランド ホテルの改修にデザイナー

 

として起用した先見の名のある女性。体調を崩して、歩き回れないので

 

時々、写真を送ると、的確な評価を、彼女の反応も楽しんでいます。

 

 

 

 

 

本コレクションは、細尾家に代々受け継がれてきた2万点の帯の

 

デザインアーカイブを元に、創作されました。長年未彩色のまま

 

保存されてきたこれらの図案は、時代を超えて受け継がれてきた

 

日本の美意識を象徴するものです。(細尾社からのパンフレットより)

 

 

 

 

ディモーレスタジオはこれらの未完成のデザインに独自の解釈を加え、

 

繊細な色彩感覚を吹き込むことで、静かに眠っていた意匠を現代に

 

甦らせています。菱紋や麻の葉紋、波のモチーフなど、

 

日本の伝統的な文様を再構築しながら、新たな視点で表現されたテキスタイルの

 

数々が本コレクションの魅力を際立たせています。

 

 

 

 

アーカイブから着想を得た繊細な花柄、竹林を平面的な視点で捉えた

 

大胆なパターンなど、多様なデザイン揃い、伝統美を現代の空間に

 

調和させるテキスタイルが生まれています。

 

 

 

 

日本伝統的な美意識とイタリアでも最先端の色彩感覚を持つ

 

デザイナーとのコラボレーションは1時間待っても、見る価値ありです。

 

 

歩いても歩いても、まだまだ魅力的な展示が続きます。