2026.03.22 Sunday
谷口吉生氏設計の法隆寺宝物展

上野国立博物館の法隆寺宝物館、去年亡くなられた谷口吉生氏
日本人建築家で、ニューヨーク近代美術館のコンペティションに
勝ち抜き、美術館建築家としての国際的な評価を勝ち得、
日本国内でもいろいろな美術館の設計をされています。

目的は、国立博物館の裏庭の大きな枝垂桜だったのですが、
やはり、凛としたこの建物にまず敬意を表し、歩き疲れた
脚を所々に設置されている、マリオ ベリーニのキャブに
座り、空間を眺めています。その考え抜かれたディテールに
谷口吉生氏の凄さを感じます。

収蔵されている作品は国宝や、重要文化財なので、撮影は
禁止ではないのですが、どうも写すことが出来ません。
特に、法隆寺の仏具はとても美しく、修行僧のいろいろな
物語がありそうです。。。。。。

数多い谷口吉生氏設計の日本の美術館のなかで私は、四国、丸亀の
猪熊弦一郎美術館が一番好きです。
https://www.mimoca.jp
以前、このブログでもご紹介しましたが、猪熊弦一郎氏の思いが
かなり込められていて、他の美術館との違いを感じます。

https://www.modernliving.jp/architecture-design/architecture/g64121983/masterpiece-yoshio-taniguchi/
https://www.kanazawa-museum.jp/architecture/
東京ホテルオークラの設計では、お父様の偉大な遺産を受け継がれ、
新しくなったロビーは本当に、その精神性を感じる設計にいつも
項垂れる想いです。

浅い水面が建物の前にあり、周辺の大きな木々を写しています。
国立博物館の重そうな建物の中にあって、この軽やかさ。
それでいて、近くに寄った人の背筋をピンと伸ばさせる緊張感。
やはり圧巻です。

実は本当はこの枝垂桜を目的に来たのです。
国立博物館の裏に、あまり知られていない人の少ない庭園
枝垂桜はソメイヨシノより少し早く咲き始めて、芽吹き始めた
新緑と恥じらいながら早春の訪れを伝えてくれます。

手入れの行き届いた庭園があります。合間には茅葺きの建物。
今朝は澄んだ青空だったので、周辺の木々を水面に写しています。
上野にこんな静かで、平和な庭園が!何かの事で上野に行かれたら
ちょっと脚を伸ばしてこの貴重な庭園を訪れてくださいませ。
四季折々静けさを感じさせてくれるはずです。

世の中にたえて桜のなかりせば、春のこころはのどけからまし
在原業平(古今和歌集より)