2014.04.17 Thursday
サローネー大学のイベントー隈研吾氏Xサルバトーリ
インテル二誌のジルダ ボヤルディー女史の最大のイベントーミラノ大学のインスタレーション
去年の夏、ジルダ女史のシシリアの別荘に招待を受けた時に、隈研吾氏に参加して欲しい!
すっかりその気に成って隈さんに相談をしたら,すぐにイエス!
大変だったのは隈事務所の大庭さんで、それから協賛頂ける業者を捜したり
イベントのデザインをしたり、予算に合わせて作品のサイズを変更したり、、、、、、、
でも無事展示する事が出来ました!
幸い、製造はガブリエーレ サルバトーリ氏が快諾してくれて
伝統的な木の構造を石の新素材により再構築したインスタレーション!
只すんなり収まった訳ではなく波乱もありました。。。。
今年の1月、セルバトーリ氏と隈事務所,ジルダ ボヤルディー女史へ
電話の催促と、サイズの変更で結構走り回りました。
と言うのも、朝早くセルバトーリ氏から電話が鳴って ’YUKO! kumaさんが超高層ビルを
造るって言うんだよ! その方が美しいとは思うけれど、予算には収まらないし
このままだと、もう実現するのは不可能だ!降りるね~??’
すぐに,隈事務所に連絡してもスペイン人の担当者は、’当然美しいものしか出来ないから!’
しらっとした返事が返って来ました。。。。。。。。
結局隈事務所の大庭さんにお願いをして、サイズと高さを1/3に絞って頂いて、
何とか実現可能なサイズに収まりました。。。。。。。。
粉末にした大理石でバスタブとシャワー室を造りたいとのガブリエーレの要求に
隈事務所の宮澤さんが早速デザインをしてくれて、今年のサローネで発表
ソルフェリーノ通りのボッフィーのショールームの隣にあるセルバトーリのオフィースに
展示されました!一階には、大学でのイベントのサンプルが展示されて、
隈ファンのガブリエーレ氏は満面の笑顔です。
カラーラマーブルの再生利用による新素材の開発で成長しているセルバトーリ
短期間にも関わらず今年のサローネの新作は隈研吾氏のバスルーム
精力的なガブリエーレ氏は大の隈ファンでカラーラ地方の大理石屋さんの三代目
彫刻家ー安田侃氏の活動の場でもあります、世界の90%以上の大理石の機械の製造場
でもあるマーブルの産地! カラーラの大理石だけの製造に飽き足らず,新素材開発に
意欲的なガブリエーレ氏の活動はイタリアでも新鮮な息吹を感じます。
ミラノ大学のイベントは朝大学が始まる頃にスタートして夜10時まで開催
昼の大学生も一緒にいる姿も美しいし夜ライトアップされたインスタレーションも
とても興味深いです。最初学業の妨げに成ると反対側に廻っていた大学側も
世界中の人達の集客量に諸手を上げて協力しています。
去年の最終日には学生側から、室内楽の演奏が有りました。。。。。。。。
深刻な経済不況に悩むミラノ市を活性化させているサローネの活動!
やはり今年も鍵を握るのはインテル二誌のジルダ ボヤルディー女史のようです。