2017.06.22 Thursday
ボッテガヴェネタインテリアショールームが、元ドリアデの場所に!
日本の雑誌に、ボッテガヴェネタの新しいショールームの写真があり、
立派なフレスコ画で見覚えがあるな~と思っていたら、元ドリアデのショールームでした、
80年代、アルマーディ=画期的な収納システムーオイコスで一世を風靡したドリアデでしたが
時代の流れには逆らえないのか? 投資会社の配下になったことを今年のサローネで知りました。
アルマーニや、ジャンニ ベルサーチ等のファッションブランドの家具よりは
とても上品で、作りもしっかりしていて、ベネト地方、ビツエンツアに本拠を構える
ボッテガヴェネタの物つくりのフィロソフィーを感じるショールームです。
イタリアは地域によって、価値観や生き方がとても違うのを感じますが、
北イタリアの中でも、ビツエンツアのあるベネト人達の勤勉さは、地理的に
オーストリアに近いこともあり、目を見張るものがあります。キッチンや家具の扉や
箱を大量生産していることでも有名で、一度扉の工場見学の旅行をしましたが
各メーカーごとに、特色を持っていて塗装、メラミン、框等々、生存競争の激しい中
生き延びている様子が印象的でした。
広いショールームの中を歩いて行くと、デザインのコンセプトは全く違うコーナーがあり、
アテンドの方に伺ってみると、ポルトローナフラウのショールームとか?
サローネなどのテンポラリーな展示ではないのに、二つの全く資本系統も違う家具会社が
一緒にショールームを共有しているー今までになかった経験でびっくりしました。
よく考えれば、最高のロケーションとフレスコ画や古い建物がそのまま保存されている
状況は、ミラノでも中々ないので、合理的だと思いました。
ポルトローナ フラウは、トリノに本拠を持つ、やはり革専門の家具会社
20年代にサボア家ー御用達になって以来、豪華客船やリゾートホテルの家具を手がけ、
80年代には、自動車業界、飛行機のファーストクラスのインテリアも手がけてきた様子で、
カッシーナ、カッペリーニ等の投資会社の仲間入りをしたそうです。
それにしても、グッチなどのグループのボッテガヴェネタと
カッシーナ等の投資会社の全く違うグループ会社のコラボは
不思議なようで、理にかなっているのかも知れません。。。。。。
変遷を重ねながら、美しく変貌するミラノのインテリア業界です。