2023.09.18 Monday
最新のミラノインテリアショップの情報
北イタリアを代表するキッチンメーカー’BOFFI'
輸出部長のダニエラ女史曰く、アングロサクソン系の国で売り上げを増し、
キッチン単体での販売はしない!との強気!らしいです。
90年代にアートディレクターに就任したピエロ リッソーニ氏
キッチン単体では無く、水周りのシャワー、お風呂、洗面全てを整え、
’デ パドバ’買収後は、ビコ マジェストレッティ氏デザインの家具を
ボッフィーのキッチンに合わせて、木の色や金属色を変えることで、
一つのインテリアの世界に纏めてきた達人。
ガリバルディー駅の側では、超高層のマンション群が立ち並んで
ミラノでは無いような風景になっています、当地でのマンション販売は
スケルトン売りなので、購入者が全てのインテリアを一から完成
それに伴い、BOFFIも事業形態を変化しています。5、6年前から
BOFFIショールームの前に、床、壁、天井が、同じトーンで揃うように
色番号で、整理できるショールームが完成しています。同じグレイでも
同じ色調で床、壁、天井を揃えるのは簡単ではありません。
リーソーニ事務所はそこまで徹底してデザインしています。
4月サローネ時期に来た時と70%くらいの割合で、
設置されているキッチン、インテリアが模様替えされています。
サローネ時での新作が、1ヶ月の夏休みを開けたら、
ショールームで勢揃い、いつもそのエネルギーに圧倒されます。
デパドバおばさんが、ビコ マジェストレッティ氏に恋をして
彼の家具を具現化し、販売するために作った会社、彼女の90歳の
誕生日に、BOFFIの仲間に入り、また息を吹き返らせています。
’ミラノ イズ デザイン=デザイン イズ ミラノ’ とサローネで
謳っていますが、本当にそれを感じます。リッソーニ事務所の
素晴らしさはいつも、新しいクリエイターとのコラボを成功させ、
ジャンルに拘らず、ファッションのポール スミス氏との家具での
コラボも果たしています。
アントニオ チッテリオ氏が、保有する株式を全て投資会社に売り
アートディレクター不在が続いていたB&B社も、最近正式に
ピエロ リッソーニ氏がクリエイティブ ディレクターに就くようです。
アートディレクターによって、全てが変化するインテリア業界にとって、
二人の存在は他の若いデザイナーの追従を許さないようです。