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2010.12.13 Monday

くれない燃ゆる嵯峨野


 
 
 
’くれない燃ゆる 湯川’
 
 
という短冊を清滝のお茶屋さんで見つけたのはもう2、30年前の事です。
 
清滝の小さな小さなお茶屋さんで、湯豆腐を食べさせてくれるお店でした。
 
 
清滝の川のせせらぎの音を聞きながら、とても小さなアルミのお鍋に昆布とお豆腐だけが入って
 
出て来て、それが細かく刻まれた葱と頂くとお豆腐とは思えないように透明感の有る美味しさ
 
だったのを、今も思い出します。
 
 
 
 
美しいちょっと年配のおかみさんが、とても忙しく立ち働いておられた姿が印象的です。
 
感激して帰りにふと目に付いた短冊に、あのノーベル賞を取られた湯川博士かな?
 
と疑問を持ちながら、とうとう野暮な事は聞かずに静かにその場を去りました。
 
 
 

 
 
 
今年の紅葉は綺麗よ!と姉から聞いて、やって来ました、この3、4年温暖化や気候の不順で、
 
葉っぱがちりちりになって、、、、、がっかりしていたのですが、今年は確かにきれでした。
 
 
 
銀杏はどの年も比較的コンスタントに鮮やかな黄金色になるのに、紅葉の赤は気候の影響を
 
受け易いようです。
 
 
 
小さい時から実家が大阪だったので、京都は京阪電車で30分くらいの距離、よく姉と母と
 
一緒にやって来ました。大河内山荘が好きだった母!
 
大河内伝次郎、と言う時代劇の大名優が、30代から移り住んで亡くなるまでの30猶予年、
 
手塩にかけて造園されたお庭を一般公開しています。
 
 
 
お庭の片隅には、写経をされた倉や、京都の町並みを見下ろす高台に2帖のお茶室があったり、
 
華やかな映画業界にいらして、静かに自分を見つめる時間を持っておられたお人柄が忍ばれる
 
佇まい。
 
 

 
 
 
静かすぎて、母と姉だけでは寂しすぎた嵯峨野、、、、、、、
 
 
時代は大観光ブームになっていました。
 
 
瀟洒な小さなしもた屋も、もう人が住む事を許可しないように、民芸品を売る店になっていて、、、、、
 
 
ちょっとがっかりした気分を今年の紅葉は鮮やかな色合いで慰めてくれます。
 
 
 

 
 
 
昔、ここの物語のような出来事があった’祇王寺’
 
 
今年は少し遅かったのですが、見事な苔の上に落ちた紅葉の葉を見によく訪ねました。
 
 
2間しかない日本間の奥の間にある丸い障子。
 
 
竹格子越しに見える季節の移ろい、、、、、、
 
 
白拍子のはかない運命。美しすぎる光景です。。。。